一条工務店i-smileで家を建てる (6) 間取りと北側斜線規制

この記事の続きです.
 

i-smileの間取り選択

私は一条工務店の"i-smile"(アイ・スマイル)という商品を前提に家づくりを始めました.
i-smileは,以下の特徴を持つ一条工務店の規格型住宅です.
 
  1. 屋根全面太陽光発電パネル+蓄電池が標準でついてくる
  2. キッズカウンターキッチンなどそこそこの設備が選択可能
  3. 樹脂サッシ窓・全館床暖房・ロスガード90による快適さ(断熱性能はi-smartには劣る)
  4. コストが安価(規格型なので図面作成費用が少ない+製造コストが安い,太陽光発電・蓄電池・高断熱により光熱費が低い)
  5. タブレットで自宅で間取りや仕様を決められる

4000(今は5000)プランの中から間取りを選択して,その間取りをもとにオプション設備などを選択して設計するだけという触れ込みで,上記の特徴は私の目には割と良く映り,レンタルしたタブレットで間取り選定などを始めました.

ところが,実際選んでみるとかなり大変でした.まず,間取りの選択肢は4000あるものの,同じ間取りのうち一部が違うだけのものが多くあるうえ,4LDKなど部屋構成を制限するだけで選択肢が狭まります.また,土地に合うサイズ・配置にしようと思うと,縦横比や玄関向きが限定されました.左右反転はできるということでしたが,間取りの選択肢がだいぶ少なかった印象です.

私は,妻と間取りへの要求を以下のように整理し,これらを満たす間取りを抽出しました.抽出といってもタブレットだと検索条件は玄関向きと面積,部屋構成くらいしか無かったので,100近く出てくる候補の中から以下を満たすものを人力で探す作業をしました.

  • 和室がない
  • 3LDK+書斎あるいは4LDKの部屋構成
  • 延床面積が33坪以下
  • 吹き抜けやホールなど無駄なスペースがない
  • 玄関入ってすぐ手洗いがある
  • リビング階段ではない
  • 1Fトイレと洗面所が近くにある
  • バルコニーが少なめ
  • 収納が多め

要は,部屋1つ1つが小さくとも部屋数・収納が多く,リビング階段ではなく廊下+階段がある間取りが良い,ということです.また延床面積は土地に入るサイズを考慮しており,実際には縦横比も見ていました.結局,候補を8つ取り上げその中から選択することにしました.選択にあたっては以下のような比較表を作りました.floor_plan_requirements.png土地探し前に検討していたのは間取りAです.我々夫婦の要求を基本的に満たす間取りでしたが,多少狭く収納が小さいのが懸念でした.土地決定後,土地に入るその他の間取りを検討したところ,多少広く価格がやや高いものの要求を満たす間取りBが見つかりました.間取りC~Fは書斎が小さいなど難があり,間取りG・Hもよかったものの玄関向きなど配置の点で選択できませんでした.

間取りのシミュレーション

さらに,選択した間取りでの生活をイメージするため3Dモデルを作成しました.といっても複雑なことはやっておらず,マイホームクラウドというクラウドの住宅図面作成サービスを活用しました.

myhome-cloudnet1.png

マイホームクラウドは,自分で2Dで間取り図を作るとそれをもとに3Dモデルを作画し外観・内観や設備・家具配置を確認できるサービスです.現状ベータ版だからか無料で使うことができ,とても簡易に間取りシミュレーションができます.慣れれば10~15分もあれば十分なモデルが作成できるので,これで2-3の間取りや外観をシミュレーションしつつ,想定した家具が入ったときのイメージを見て,問題ないことを確認しました.

北側斜線制限への対応

さてこれで間取りも決定しオプションの選定だ,と思いきや,設計さんに相談したところ北側斜線制限に引っかかる,という指摘を受けました.北側斜線制限とは,敷地の北側の隣地からの斜めの線による建物の高さ制限のことです.第一種低層住居専用地域,第二種低層住居専用地域などの用途地域に適用されます.
参考:北側斜線制限についてわかりやすくまとめた - イクラ不動産

i-smileでは太陽光発電パネルを屋根の代わりに搭載します.効率的に発電するために,北から南に向かって下がる形状の屋根となります.このため北側の建物高さが高くなるので,北側斜線制限に引っかかりやすいようです.北側斜線制限の回避にあたり,以下のデメリットが発生します.

  • 少しでも制限に当たらないよう,なるべく北側の隣地境界線から離れた位置に建物を配置する
  • 制限を回避するように太陽光パネルではなく通常屋根で代替する.これに伴い太陽光パネルの搭載容量が少なくなる
  • 通常屋根はパラペットかスレート屋根になるため,太陽光パネルとは別のメンテナンスが必要になる
  • 屋根部分を欠いて建物高さを下げるため,北側の部屋の高さが一部下がる

私の場合,通常屋根で代替するための直接の費用は掛かりませんでした.

屋根材は当初パラペット屋根を提案されました.パラペット部分は勾配がほとんどなく平らな屋根となりますが,屋根材のつなぎ目部分に雨水が侵食したり排水管に落ち葉やごみが詰まったりして雨漏りすることが多いそうです.これを抑制するためこまめな掃除や亀裂の点検・修復工事をしないといけないということで,メンテナンスコストが多くかかりそうでした.

そこで,パラペット部分をなくしてスレート屋根だけにできないか,ということを相談し,厳しそうだったのですがスレート屋根のみとしてもらいました.スレート屋根も耐久性が低く定期的なメンテナンスが必要ということでしたので,耐久性の高い金属(ガルバリウム)の屋根に変更できないか聞いたのですが,i-smileでは無理のようでスレート屋根にするということで落ち着きました.

室高さは問題ないのですが,搭載できるはずだった太陽光パネル容量が減ってしまったのと,メンテナンスコストがややかかるようになってしまったのはちょっと残念でした.この辺りも考慮して土地選びもできるとよかったのですが,とはいえ他の土地の条件はとても良かったので,仕方ないですね.

次はオプションの話をしようと思います.

 
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