【一条工務店i-smile】入居後1年間(23/4~24/3)の電力量および電気料金と太陽光・蓄電池メリット

以前、入居後半年、9か月後の電力量、電気料金を記事にしました。

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3月末で1年分のデータがたまったので、1年分の電力量、電気料金を紹介します。

建物概要

電力量

我が家の入居後1年間の電力量(kWh)は以下の通りでした。*1

年月 発電 消費 売電 買電 充電 放電
2023/04 1,094 423 734 95 166 134
2023/05 1,187 491 733 79 206 165
2023/06 998 514 533 88 204 167
2023/07 1,357 640 812 136 222 182
2023/08 1,237 691 662 159 227 185
2023/09 865 696 345 214 196 159
2023/10 794 579 303 133 228 185
2023/11 568 635 115 225 219 178
2023/12 563 746 87 317 254 208
2024/01 625 800 153 370 215 173
2024/02 592 712 201 355 156 124
2024/03 908 798 390 320 194 155
合計 10,789 7,726 5,069 2,491 2,487 2,015

入居後1年の電力量グラフは以下の図のようになりました。

  • 入居(2023/4)からの自給率等は以下でした。
    • エネルギー自給率*2は67.8%
    • 売電を含んだトータルのエネルギー自給率*3は139.6%
    • 自家消費率*4は53.0%
  • 売電を含むトータル(ネット)の自給率は140%で、実績値でも『ZEH』(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)*5を達成できています。
  • 自給率、自家消費率が高いのは蓄電池のおかげですね。
  • 売電単価が安いので今後も買電をなるべく減らし自給率を上げていきたいです。初年度は空調・床暖など手探りなところが多かったですし、エコキュートの湯も沸かしすぎていたので、調整して省エネできればと思います。

電気料金

入居後1年の電気料金は以下の通りでした。

年月 電気料金[円] 売電収入[円]
2023/04 5,293 12,121
2023/05 4,727 12,070
2023/06 5,146 8,908
2023/07 5,577 11,254
2023/08 6,371 12,869
2023/09 7,500 7,752
2023/10 6,710 5,083
2023/11 7,958 2,686
2023/12 9,275 1,428
2024/01 11,588 1,870
2024/02 11,798 3,315
2024/03 10,406 6,375
合計 92,349 85,731

入居(2023/4)からの電気料金グラフは以下の図のようになりました。

  • 4-9月は黒字(売電額が多い)、10-3月は赤字(買電額が多い)となりました。1年間の総計では6,618円の出費です。下半期の電気料金が総じて高いのは、7月の中頃から電気料金単価がかなり上がった*6のと、9月から家族が1人増えたことも影響していると思います。
  • 買電だけを見ると、年間トータルで92,349円でした。ちなみに、転居前の賃貸(RC5階建てマンション、3LDK、65㎡)では、2022年度の電気+ガス料金実績で年間263,433円でしたので、年間170,227円光熱費が浮いたことになります。

太陽光・蓄電池のメリットと回収年数

上記の電気料金は太陽光・蓄電池のおかげで達成しているともいえるので、これらによってどの程度電気料金を下げられたのか、太陽光・蓄電池が無かったらどうなるかを考えてみます。

太陽光発電を自家消費に回した分は、(発電量-売電量-充電量)で計算できます。年間トータルで3,233[kWh]でした。これに昼間の電気料金単価をかけると、105,886円が太陽光パネルのメリットになります。

蓄電池メリットは放電量=2,015kWhになります。節エネモードで昼間太陽光で充電→夕方~夜放電していましたが、夜11時までにほぼ使い切っていたので、こちらも昼間の電気料金単価をかけて、65,928円が蓄電池のメリットになります。

というわけで、太陽光・蓄電池分も買電していた場合は年間電気代が264,163円になるだろうと考えられます。

買電金額(a) 自己消費分の
電気代節約(b)
蓄電池分の
電気代節約(c)
本来電気代
(a)+(b)+(c)
92,349 105,886 65,928 264,163

転居前賃貸とほぼ同じですね。延床が65->105m2と1.6倍で全館空調しているにもかかわらず同等程度で済んでいる、とも言えるかと思います。

次に太陽光・蓄電池システムの初期費用の回収年数を考えてみます。1年間の売電収入と太陽光・蓄電池による光熱費削減量の合計は257,545円でした。年1%ずつ出力が低下すると考えると、10年目までの平均では24.5万くらいになります。太陽光・蓄電池システムの価格は193万円だったので、約8年で回収できる、という計算になります。

搭載費用 年間メリット 回収年数
193万円 24.5万円 7.83年

まあ去年7-8月の夏は特に発電量が高かったですし、メンテナンスもあるのでこの通りとはいかないでしょうが、建てる前に見せていただいたシミュレーションの費用回収期間13年よりは早いペースで回収できそうです。

*1:一条パワーモニターアプリで集計した電力量実績値を記載。誤差があるので料金÷単価とは合致しない

*2:消費に対して買電以外で賄った電力量 (1-買電÷消費)×100[%]

*3: 発電÷消費×100[%]

*4:発電電力のうち自家消費した割合 (1-売電÷発電)×100[%]

*5:ZEHの定義(改定版) - 資源エネルギー庁

*6:昼25.87->35.96、深夜18.37->28.06