【一条工務店i-smile】入居後3年分の電力量・電気料金実績値と、太陽光・蓄電池メリット

3月末で入居後丸3年が経過したので、3年目の電力量・電気料金をまとめました。

なお、3年目の途中で蓄電池を増設していますので、その影響も見ていきます。

前回の、入居後2年の実績値の記事はこちら

dededemio.hatenablog.jp

建物概要

  • 神奈川県横浜市(6地域)
  • 一条工務店 i-smile 32坪 4LDK
  • 太陽光発電 8.5kW
  • スマートタイムONE(電灯)
  • 売電単価17円/kWh
  • 蓄電池7kWh→14kWhに増設(26/1月)、節エネモード
  • 家族4人

電力量

我が家の入居3年目の電力量(kWh)は以下の通りでした。*1

年月 発電 消費 売電 買電 充電 放電
2025/4 1,060 633 566 179 205 165
2025/5 984 647 489 192 205 166
2025/6 1,160 736 588 204 213 173
2025/7 1,331 804 712 229 236 192
2025/8 1,185 877 559 294 223 180
2025/9 883 754 362 275 220 178
2025/10 549 636 164 289 183 147
2025/11 546 630 103 229 207 167
2025/12 495 802 76 421 183 145
2026/1 634 868 67 355 287 234
2026/2 610 749 65 270 306 242
2026/3 838 779 205 203 335 281
3年目合計 10,275 8,915 3,956 3,140 2,803 2,270
3年間合計 31,304 25,508 13,354 9,072 7,721 6,238

入居後3年の電力量グラフは以下の図のようになりました。

入居後3年間の電力量

  • 入居(2023/4)からの自給率等は以下でした。
    • (売電を含まない)エネルギー自給率*2は64.4%
    • 売電を含んだトータルのエネルギー自給率*3は122.7%
    • 自家消費率*4は57.3%
  • 3年目の途中(26/1)に蓄電池の2台目を増設しました。このため、充放電電力量が増え、その分売電と買電が減り、自家消費率が上がりました。
  • 太陽光発電や消費電力量は、昨年度比でほぼ変わらずでした。

電気料金

入居後3年目の電気料金は以下の通りでした。

年月 電気料金[円] 売電収入[円] 各月収支[円]
2025/04 7,163 9,282 -2,119
2025/05 6,170 9,146 -2,976
2025/06 8,061 8,551 -490
2025/07 9,156 10,455 -1,299
2025/08 10,129 10,642 -513
2025/09 10,898 7,208 3,690
2025/10 9521 3,808 5713
2025/11 9876 1,870 8006
2025/12 13120 1,292 11828
2026/01 13555 1,394 12161
2026/02 11078 595 10483
2026/03 7,783 2,839 4944
3年目合計 116,510 67,082 49,428
3年間合計 332,547 223,975 108,572

入居(2023/4)からの電気料金グラフは以下の図のようになりました。

入居後3年間の電気料金

  • 3年目は4~8月は黒字(売電額が多い)で、他の月は赤字(買電額が多い)となりました。年間光熱費は約5万円であり、2年目とほぼかわりませんでした。
  • 2年目から東京電力→Looopでんきに変更しています。試算してみると年間で1万円ほど東京電力よりLooopでんきのほうが安価に済んでいます。以前試算した結果より良い結果になりましたが、、蓄電池増設の影響が大きそうです。

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  • 買電だけを見ると、3年目はトータルで11万6千円であり、転居前の賃貸(RC5階建てマンション、3LDK、65㎡)では、2022年度の電気+ガス料金実績で年間26万3千円でしたので、年間14万円は光熱費が浮いています。

太陽光・蓄電池のメリットと回収年数

入居後の電気料金が太陽光・蓄電池のおかげでどの程度下げられたのかを試算し、太陽光・蓄電池のメリットを計算します。今回、蓄電池を増設してますので、その影響も考慮します。

太陽光発電を自家消費に回した分は、(発電量-売電量-充電量)で計算できます。年間トータルで3,516[kWh]でした。Looopでんきの料金体系が変化し厳密な料金計算が現状できないので、平均単価30円/kWhと仮定しメリットを試算すると、105,480円が太陽光パネルのメリットになります。

蓄電池メリットは放電量=2,270kWhになります。こちらも平均単価30円/kWhとすると68,100円が蓄電池のメリットになります。

というわけで、太陽光・蓄電池分も買電していた場合は年間電気代が290,090円になるだろうと考えられます。

年度 買電金額(a) 自己消費分の
電気代節約(b)
蓄電池分の
電気代節約(c)
本来電気代
(a)+(b)+(c)
2023(1年目) 92,349 105,886 65,928 264,163
2024(2年目) 123,688 124,331 77,476 325,495
2025(3年目) 116,510 105,480 68,100 290,090

次に太陽光・蓄電池システムの初期費用の回収年数を考えてみます。太陽光・蓄電池システムは、増設分含めると293万円でした。3年間の売電収入と太陽光・蓄電池による光熱費削減量から年平均メリットを求めると25万2千円となります。これに、太陽光発電・蓄電池の性能劣化*5と固定資産税やローン利息*6を考慮すると、太陽光・蓄電池システム293万円の回収年数は約11.6年となりました。

蓄電池増設があったため、回収年数が約8年→約12年と大幅に増加しました。ただし、蓄電池増設したのは26/1月以降であり、26年度は蓄電池増設に伴う電気代節約分が増加することが見込まれます。そのため、実際の回収年数はもう少しましになると想定しています。

蓄電池増設の影響としては、太陽光発電の自己消費分の電気代節約は変わりませんが、売電していた分を充電することになるので、売電料金は下がり、蓄電池分の電気代節約が増えることになります。以前のシミュレーションでは、FIT期間は年4万円、卒FIT期間は年5.5万円電気料金が低下すると予測しました。

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性能劣化も考慮すると、回収年数としては約10年程度になるかと思っています。

ただ、これはあくまで試算ですので、来年1年の運用結果から蓄電池2台によるメリットを実績ベースで計算し、それをもとに回収年数を見ていきたいと思います。

*1:一条パワーモニターアプリで集計した電力量実績値を記載。誤差があるので料金÷単価とは合致しない

*2:消費に対して買電以外で賄った電力量 (1-買電÷消費)×100[%]

*3: 発電÷消費×100[%]

*4:発電電力のうち自家消費した割合 (1-売電÷発電)×100[%]

*5:太陽光発電は単利で年0.38%出力が低下、蓄電池は単利で年2.67%容量が低下

*6:固定資産税や太陽光システム分のローン利息が年間8,000円程度かかる

Nextcloud+CloudBeatsで出先から自宅の音楽データを再生 (7)他のスマホでのプレイリストの復元

以前、NextcloudというプライベートなオンラインストレージをRaspberry Pi上構築し、そこから参照するHDDに置いた音楽データにスマホからアクセスして聞く環境を構築していました。

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構築以後、便利に使っていたのですが、以下の理由からNextcloudサーバごと引っ越しが必要になりました。

  • NextcloudのSNAP版・ARM版では、制限や不具合があり、スマホ写真の自動バックアップができなかった
  • iPhoneのパスワードがわからなくなり端末リセット→機種変更をしたため、新しいiPhoneにCloudbeatsをインストールしなおした

新しく構築したNextcloudから同様にHDDを外部ストレージとして見れるようにし、音楽は再生できるようになりました。しかし、プレイリストが失われてしまっていました。そこで、今回CloudBeatsのプレイリストの復元を行いました。

復元にあたり少しハマったところがあったので、忘備録的にメモしておきます。

この記事の目次は以下です。

前提条件

今回の復元は、以下の条件で行っています。

  • 有償のCloudBeats Syncサービス*1は利用していない
    • これを契約していた場合、ライブラリは複数デバイスで同期できるため、CloudBeatsアカウントでサインインすれば復旧できるはずです。
  • 元のCloudBeatsアプリから、バックアップファイルを書き出ししてある
    • プレイリスト復元のためには、アプリの設定(Settings)→バックアップと復元(Backup and Restore)→Create Backupで、.cbbackupファイルを出力し保存しておく必要があります。
    • これができていない場合、プレイリストの復旧は厳しいです。もし別で用意していたm3uファイルがあれば、以下記事の手順でそれをインポートすることはできます。

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準備

まず、新Nextcloudで、旧Nextcloudと同じ場所に音楽ファイルを保存しておきます。口述しますが、もしファイルパスが異なる場合、復元にもうひと手間かかります。

また、バックアップした.cbbackupファイルを、新Nextcloudから参照できる場所に保存しておきます。

復元作業

以下の手順で復元を行います。

  • CloudBeatsアプリを立ち上げて、新Nextcloudサーバーを接続先に追加する
  • ライブラリ→スキャンから、新Nextcloudのうち音楽を取り込むフォルダを指定し、スキャン作業する
    • この記事を読んでいる方の多くはすでにCloudBeatsを利用されているのでわかると思うのですが、スキャンには結構時間がかかるので、作業時間を十分確保する必要があります。
  • Settings(設定)→バックアップと復元(Backup and Restore)→Restore from Backupで、新Nextcloudに保存した.cbbackupファイルを指定して、"復元する"を選択する
  • 曲情報、プレイリスト情報の読み込みが始まり、画面が閉じれば完了

基本的に、Nextcloud内の音楽ファイルのパス構造が変わっていなければ、これで復元できるはずです。復元されたプレイリストを開き曲を選択して、ファイルパスが正しいか、再生できるかを確認してください。

ファイルパスが異なり復元できない場合の対処

Nextcloud内の音楽ファイルのパス構造が変わっている場合、上記手順だけでは、うまく復元できません。具体的には、プレイリストは取り込めるけれども、再生できない、という状態になります。

取り込んだプレイリストから曲のプロパティを見ると、パスが"ownCloud/Nextcloud/<曲名>.<拡張子>"となってしまい、曲の入っているフォルダ構造が無くなり、再生できません。

まあプレイリストの曲順は情報として出てくるので、これを見ながら一曲ずつ指定しなおすこともできないことは無いですが、手間ですので、うまく復元できるようにします。

このために.cbbackupファイルを以下の手順で修正する必要があります。

  • 旧Nextcloudと新Nextcloudでパス構造がどう違うか確認する
    • 旧環境と同様に、新Nextcloudに接続したCloudBeatsアプリでも.cbbackupファイルをバックアップします
    • 旧環境と新環境の'.cbbackup'をそれぞれテキストエディタで開きます。
      • .cbbackupの中身は実質JSONで、最初に以下のようなアイテムが並びます。最初のitemsが各楽曲から取り込んだメタデータ、次のplaylistsがプレイリスト情報を示しているようです。
      • pathが音楽ファイルのパスを示します。\/remote.php\/webdav\/というのがNextcloudのルートを示しており、その下にディレクトリ構造が並ぶ形式になっています。
{
    "items": [
        {
            "account_id": "<ID>",
            "tag_trackNumber": 整数の数字,
            "tag_duration": 小数の数字,
            "tag_genre": "<ジャンル>",
            "path": "\/remote.php\/webdav\/data\/MUSIC\/<ジャンル名>\/<アーティスト名>\/<アルバム名>\/<ファイル名>.<拡張子>",
            "tag_diskNumber": 整数の数字,
            "key": "\/remote.php\/webdav\/data\/MUSIC\/<ジャンル名>\/<アーティスト名>\/<アルバム名>\/<ファイル名>.<拡張子>",
            "service": "owncloud",
            "tag_artist": "<アーティスト名>",
            "tag_album": "<アルバム名>",
            "tag_name": "<曲名>",
            "tag_albumArtist": "<アルバムアーティスト名>",
            "name": "<ファイル名>.<拡張子>"
        },
  • 最初の曲の"path"のディレクトリ構造を比較し、違いをメモしておきます
    • 自分の場合は、以下のような違いがありました。おそらくNextcloudの外部ストレージとして登録したルートが異なっていたのだと思います。
      • 旧Nextcloud: \/remote.php\/webdav\/Ubuntu\/data\/
      • 新Nextcloud: \/remote.php\/webdav\/data\/
  • .cbbackupファイルを修正する
    • 自分は、VSCodeで上記メモしたディレクトリ名を置換することで、修正しました。
    • .cbbackupファイルは、保有楽曲数によっては重たいので、テキストエディタだと開けず修正できない可能性があります。その場合は、以下のようなPythonスクリプトで置換することも可能です。
import os
# --- 設定項目 ---
input_file = 'cloudbeats.cbbackup'  # 元のファイル名
output_file = 'cloudbeats_fixed.cbbackup'  # 修復後のファイル名
# 置換したい文字列(エスケープされたスラッシュも含めて指定)
search_str = r'\/remote.php\/webdav\/Ubuntu\/data\/'
replace_str = r'\/remote.php\/webdav\/data\/'
def fix_cloudbeats_backup():
    if not os.path.exists(input_file):
        print(f"エラー: {input_file} が見つかりません。")
        return
    print(f"処理を開始します: {input_file} -> {output_file}")
    try:
        with open(input_file, 'r', encoding='utf-8') as f_in:
            with open(output_file, 'w', encoding='utf-8') as f_out:
                for line in f_in:
                    # 文字列を置換して書き込み
                    new_line = line.replace(search_str, replace_str)
                    f_out.write(new_line)
        print("完了しました!新しいファイルをCloudBeatsで読み込んでください。")
    except Exception as e:
        print(f"実行中にエラーが発生しました: {e}")
if __name__ == "__main__":
    fix_cloudbeats_backup()

この作業をしたのち、前の手順通りにCloudBeatsアプリから再度復元すると、正しく復元でき、曲が再生できるようになります。

*1:\1,500/年で、複数デバイス間のプレイリスト・ライブラリの同期、音楽データのバックアップと復元が可能

【一条工務店i-smile】蓄電池2台目の増設(2) 増設の流れ

前回の記事の続きです。

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一条工務店i-smileに、蓄電池2台目を増設しました。

本記事では、増設までの流れがを紹介します。

大まかな増設までの流れ

以下の流れで、手続き、工事を行いました。

  1. 打診
  2. 見積依頼
  3. 発注(工事請負契約書締結)
  4. FIT申請の変更手続き
  5. 工事(外構、蓄電池増設)
  6. 支払い

打診~見積、発注

他のブログなどで「蓄電池の増設は設置から3年以内でないとできない」という制約があるという情報を見かけました*1

それを確認する意味も兼ねて、2年点検時に営業さんに蓄電池増設を考えている旨を打診してみました。結果として、私の家は「増設は3年以内のみ」のような制約はありませんでした。

しかし、見積りを依頼すると、本当に工事をするかを今一度検討してから再度見積り依頼をしてほしいと言われました。おそらく、これまで見積もりはしたものの工事しないことが多かったようで、見積もりにも業者を呼ぶために工数がかかることから、一条側としては、確度の高い場合しかそもそも見積もりをしない、というスタンスの様でした。

こちらとしては発注する気マンマンだったのですが、一応再度熟慮の上、あらためて見積り依頼をしました。

見積時には、工事業者の方が来て設置場所や分電盤の調査をしていきました。我が家では基礎に架台を設置しそこに蓄電池を置く形をとることになったのですが、外構の犬走コンクリートが架台の施工時に邪魔になるのがわかり、コンクリートをけずる(はつる)工事も追加で行うことになりました。

まあ、新築時はそこに蓄電池置くなんて思ってなかったので想定外の出費ですが、外構のはつり工事もすることにして、見積もりをもらい、契約書を交わして発注しました。

FIT申請変更手続き

売電をする太陽光パネルと連携する蓄電池を増設するには、経産省にFIT申請の変更申請をしなければなりません。しかし、この手続きが2025年度から厳格化されたようで、申請に時間がかかるようになり、結局9か月近く待ってやっと工事ができるようになりました。

申請作業は一条側でやるので、わたしが何か作業をしたというわけではないのですが、とにかく長いこと待たされました。ローン申請をするにも工事完了時期が読めないと手続きできないことから、やきもきする期間が続きました。

これから検討される方は、打診~工事まで1年ほどのリードタイムを見ておくことをお勧めします。

工事~支払い

工事は外構工事と蓄電池工事2日に分かれました。最初に外構のはつり工事をして架台設置スペースを設けた後、別日に架台設置、蓄電池設置、システム設定をして、その日には2台目の蓄電池も含め稼働し始めました。

増設した蓄電池。架台を設置するためにコンクリートを少し削った。奥に見えるのが1台目

ただ、蓄電池システムは接続した際に、電池残量補正のため一度100%まで満充電する必要があります。工事完了時に補正実行をして買電+充電をし、100%充電したあとから使い始めることができました。

ちなみに、冬寒い時期だと充電電力の最大値にリミットがかかることがあるらしく、充電に時間がかかることもあるそうです。たしか蓄電池1台のときは最大5kWくらいで充電できてたと思うのですが、この日は3kWくらいでしか充電してくれませんでした。2台目を追加したからなのか?そこはよくわかりません。

使い勝手としては1台の時と変わらず、一条パワーモニターアプリから確認・操作でき、よさげでした。ただ、容量が2倍になっているにもかかわらず、設定はレベル1~5(10~50%)など10%刻みのため、細かく設定ができず、そこはちょっと不便です。

工事が終わると、一条工務店アプリi-サポと紙で請求書が届くので、指定期日までに銀行振り込みして完了です。わたしはローンを引いたので、借りたお金を右から左に移動する形になりました。

最近、一条工務店のポイントi-ポイントが始まりましたが、これも支払いに充当できるので支払いは少し安くなりました。(微々たるものですが…)


設置されたその日から、2台目含めた蓄電池にはキビキビ働いてもらっています。

ちょうど工事後に寒波があり、発電しない+雪で消費も多い+電気料金単価の高い日があったのですが、前日から計画してなるべく当日の消費を抑えつつ、蓄電池を単価が高い時間帯に放電して電気料金抑制する、といった使い方をしています。

蓄電池1台でも同じことはできてはいたのですが、容量が少なめで効果が限られていたところ、容量2倍になったことから放電できる時間帯も増え、運用の柔軟性も上がったと思います。

引き続き運用しつつ、実際年間のコスト効果がどれだけになったのかなど、またレポートしたいと思います。

【一条工務店i-smile】蓄電池2台目の増設(1) 蓄電池2台目増設の理由

我が家は一条工務店i-smileで家を建てました。蓄電池は2台は元が取れないという営業さんのアドバイスで1台としました。ただ、実際住んでいる中で、消費電力推移を見ていると2台目追加も有用そうだと思いはじめました。

そこで、以前、蓄電池の2台目増設についてシミュレーションを行いました。

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結果として、営業さんの言う通り経済的なメリットは薄そうというものでした。しかし、その後あれこれと考えた結果、結局のところ蓄電池の2台目を導入することに決めました。

設置を終えてみて、改めてなぜ2台目導入したのかを整理しておきたいと思います。

ちなみに、この記事は以下のポストの内容充実化版です。

なお、導入価格について、前回の記事では2台目蓄電池増設におおむね100万円と予想しましたが、実際の導入コストもやはり100万円前後でした。

決して安い買い物ではありませんが、それでも導入する気になったのは、以下の理由があったからです。

コストメリット

前回の記事の結論は以下でした。

  • 3年目に蓄電池追加するとなると、電気料金が年率4%超で上がるようなシナリオなら元は取れるが、自分の想定する年率3.5%程度の増加ではやや足らず、コストメリットが見いだせない

しかし、上記の結論は以下の条件で計算したものでした。

  • FIT期間終了後は8円/kWhで売電できる
    • これは現状の売電価格ですが、将来的に太陽光発電がさらに普及し売電量が多くなった場合、たとえ平均電気料金が上がっていても売電時間帯の単価は下がる可能性があります。すると自家消費率の向上がより一層コスト効果が高くなります。
  • 竣工後15年間の電気料金の比較である
    • 蓄電池+ハイブリッドパワコンの保証期間は15年ですが、この間パワコンが故障しなければ、あるいは保証期間内に故障して交換してもらえれば、実際は15年より長く運用することが可能であり、メリット積み増しが多少は期待できます。
  • 蓄電池劣化を考慮していない
    • 実際は15年経つと蓄電池容量は初期の60〜70%程度まで低下します。一条工務店は容量60%以上を保証しており、それ以下にはならないと思いますが、それでもそれなりに容量は低下するはずです。1台では電気料金を削減する効果が薄れてしまいますが、2台では効果を保つことができます。

上記を考慮すると、前回シミュレーション結果は少し厳しめの数値であり、実際はもう少しコストメリットが出るのではないかと考えました。具体的に試算していませんが、年率3~3.5%程度でも電気代が上昇していくと、元が取れるシナリオがあり得ると思います。

また、インフレが加速した場合はコスト効果が大きくなるので、蓄電池追加は一種のインフレヘッジ的な投資にもなると考えられます。

さらに、今回はローンが組めたというのも大きな後押しになりました。手元のキャッシュを減らさずに利率の良い投資に回しておきつつ、元本は電気料金削減分+αで返済することができるため、蓄電池追加せずに手元資金のみで投資するよりもメリットが出ます。

上記から、蓄電池増設することでコストメリットも望めるのではないか、と考えなおしました。

蓄電池劣化の抑制

上でも述べましたが、蓄電池は経年で容量が低下します。容量が減れば、当然ながら太陽光発電の電気を貯めきれなくなり、自家消費率も下がってしまいます。すると、電気料金を削減する効果が薄れてしまうことになります。

しかし、蓄電池を追加することで、トータルの容量としてはそれなりのレベルを維持できるはずです。また、蓄電池2台とすることで、以下のメリットが出ると考えています。

  • 負荷の分散: 2台を並列で運用することで、1台あたりの充放電電流は半分に抑えられます。これは蓄電池の負荷を軽減し、劣化スピードを遅らせる効果が期待できます。
  • 劣化のピークをずらす: 1台目の稼働から3年の時差を設けて増設することになりましたが、これにより、15年後に1台目の容量が6〜7割に落ち込んだとしても、3年新しい2台目の容量はもう少しましなはずで、システム全体としての容量低下は15年目でも多少抑えられるはずです。

将来EV導入時の夜間太陽光利用

将来的に電気自動車(EV)を導入した時のことも考えました。 理想は昼間に太陽光でEVに直接充電することですが、平日の昼間は車が家になかったりします。そうなると「昼間の太陽光を一度家の蓄電池に貯め、夜間にその電気をEVへ移す」という流れになります。

充放電を繰り返すためエネルギー効率自体はあまり良くありませんが、それでも夜間電力を直接買うより安く済みます。

以前のシミュレーションだと、蓄電池1台→2台に増設すると容量を余らせる場合も出てくるのですが、その余った容量の有効活用という面でも役立つことが期待できます。

ポタ電と比較した利便性

最近は大容量のポタ電も人気です。容量あたりの単価(kWh単価)で比較すると、一条工務店の蓄電池を増設するより安価なものが多数あります。最初はこの辺の導入も考えました。

例えば、EcoFlow DELTA Pro 3はエクストラバッテリー+分電盤+設置で79万円/8kWh=9.9万円/kWhです。

DELTA Pro 3|デルタプロ 3jp.ecoflow.com

一条の蓄電池増設の100万円/7kWh=14.3万円/kWhより安価に済みます。

しかし、以下のデメリットがあります。

  • 自宅の太陽光発電電力を直結できない。ACに変換した後にポタ電に接続することになるため効率が悪い。
  • 太陽光パネル直結にするにはパネル自体の追加購入と設置が必要。
  • 出力電力は3.6kWと少なく、分電盤にも家庭の全負荷は繋げず利便性が劣る。出力電力の大きいものは単価も上がって一条と変わらなくなってくる。
  • サイクル寿命が短め。

そのため、容量単価が多少高くとも一条の蓄電池を増設したほうが使い勝手もよく、手間・品質も含めたトータルのコスパとしては良いと判断しました。また、ポタ電を後で買い足すとしてもハードルは低いですし、後でもいいかなと。

買電を少なくしたい

最後はマインドの部分ですが、一条工務店の家に住み始めてからというもの、そもそもあまり電力会社から電気を買わないライフスタイル自体に興味や良さを感じています。

自宅で使うエネルギーのうち、(現実的な範囲で)太陽光などで賄う比率を高めていくのは、個人的には満足度が非常に高いです。

コスパだけで見ると増設という手段は微妙かもしれませんが、将来のインフレへの備えという観点や、自分の理想の暮らしの観点から、最終的に2台目増設しようとなりました。



いろいろ書き出しましたが、上述の理由から、とりあえず増設をしました。次回は増設の流れなどについて記事にしたいと思います。 また、データがたまったら、蓄電池増設効果についてもまとめたいと思います。

2025年買ってよかったもの一覧

最近は大きな買い物は抑えめでしたが、2025年は生活環境の改善や学習・趣味、家のIT化を進める中で「これはよかった」と素直に思えるものがいくつかありました。 物理的なモノだけでなく、メディアやサービスも含めて、今年買って(使って)よかったものをカテゴリ別にまとめておきます。

タブレット・モバイル端末

Amazon Fire HD 10 タブレット

非常にコスパの高いタブレットです。 ホルダーと合わせて、Home Assistantの操作パネルや天気などの表示目的の常設ディスプレイとして購入しましたが、とても優秀です。 壊れても精神的ダメージが小さい価格帯なのもポイントです。

自己責任ですが、設定すればGoogle PlayをインストールしてAndroidタブレットとしても利用することが可能になります。

サンワダイレクト タブレット用マグネットホルダー

タブレットを固定するために購入しました。 ネジ止め、両面テープ、マグネットなど複数の設置方法に対応しており、設置自由度が高いです。 類似の他の安価製品はタブレット固定力が弱かったり、ネジ止めのみなど設置方法が限定的でしたが、この製品はその点完璧です。

惜しむらくは、Fire HD 10の向きによっては充電ケーブル差込口が若干干渉することでしょうか。ただ実用上問題ではありません。

iPhone 16e

従来使っていたiPhone 13miniが古くなり、メイン機を更新しました。 必要十分、という言葉が最もしっくりくるモデルです。 ハイエンド機ほどの尖った機能はありませんが、日常用途ではほぼ不満なく、普通に使うiPhoneとして完成度が高いです。

mini比でサイズが大きいこと、サブレンズが無く広角で撮影できないこと、がデメリットですが、許容範囲内です。

PC・ネットワーク・自宅IT化

Home Assistant + ECHONETLite2MQTT

物ではありませんが、2025年に最も生活を変えた組み合わせです。 Home Assistant自体は導入していたものの、ECHONETLite2MQTTの組み合わせで ECHONET Lite機器を簡易に一元管理できるようになり、可視化と自動化が一気に進みました。

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GMKtec G3S ミニPC

Home Assistant OS稼働用PCとして購入しました。メモリ16GB+SSD 512GB積んている割に十分安価です。

Home Assistantは、もともと他のRaspberry Piに相乗りしていたのですが、拡張機能の自由度が下がるうえ、トラブルシュートの難易度も上がるため、単独で別PCで用意するのがよいと思います。

MINISFORUM MS-01

自宅サーバ用途として導入しました。 サイズ感からは想像できないほどパワーがあり、仮想化・コンテナ用途でも余裕があります。

10Gtek 10GBase-T SFP+ モジュール

MS-01のSFP+→RJ-45変換用に購入しました。 自宅のCAT6a配線で10Gbps通信ができます。

発熱はそれなりにありますが、現状は安定性にも問題ありません。

生活改善・日用品

詰め替えそのまま 三輝 MS-6LB シリーズ

詰め替え用パックをそのまま吊るして使うタイプのポンプ・フックです。

吊るすためボトル置き場が不要になるうえ、詰め替え作業が不要で、最後まで中身をそのまま使い切れるようになります。ボトルの底に残ったシャンプーを振ったり、水を足したりするような行為から解放され、とくに使い終わりの使用感がいいです。

製品の注意書きにある通り、シャンプーの場合はいいのですが、ボディーソープやコンディショナーなど液体によっては、出が悪かったりすることがあります。ただ、うちの場合は問題なく使えています。

また、最初にポンプ取り付け時にパックを切りすぎて、若干横から漏れることがありました。ただ、何回か付け替えしているうちにちょうどいい切り口サイズがわかってきて、漏れはあまりなくなりました。この辺は慣れも必要かと思います。

オーディオ・学習サービス

Audible会員プラン

紙の本・電子書籍だと時間を確保する必要がありますが、Audibleはスキマ時間をそのまま学習時間に変換できます。 ただ、技術書・ビジネス書は向き不向きがあるうえ、そもそも非対応のものもあり、利用できる書籍が限定的です。 ハマれば費用対効果はかなり高いと思います。

AI英会話アプリ ELSA Speak

英会話トレーニングがいつでもできるため、車での子供の保育園送迎のときなどに使っています。 英会話が習慣化され、業務での英語利用時も比較的スムーズに言葉が出てくることが多くなりました。

ただ、語彙が弱めなのと、このアプリだけでは英語学習としては不十分なので、他の学習と併用するのがよさそうです。

家具・収納

ウォールシェルフ

キッチンボードは賃貸で使っていたものをそのまま持ってきたのですが、高さが無いため、高い場所の収納およびデザインとして購入しました。キッチンの壁にはこれを想定して下地を入れてあり、設置もスムーズに済みました。

質感は価格なりですが、遠目では別に気になりません。 ガード付きなので、物が落ちにくいのもいいです。

食品

ボディウイング ホエイプロテイン(カフェオレ味)

味と価格のバランスが良いプロテインです。

子供関係

みてねみまもりGPSトーク(MT05)

子供が小学校に上がったので、通学時の位置確認とメッセージやり取りのため購入しました。位置は割としっかり拾えます。

迎えの時にこれ持ってきてとか、友達の家に遊びに行くとき何時に帰ってきてとか、メッセージのやりとりをするシチュエーションも結構あり、持たせとくと安心感は大きいです。

電池切れはアプリで通知してくれるので、充電忘れも防げています。

セルフチェッカー

朝の準備などが習慣化できていない時期に、リストアップ・チェックさせるための文具です。 うちの子は特に朝が苦手でなかなか起きず、朝食を食べるスピードも遅いのですが、朝食以外の準備をセルフチェッカーをつかうことで、ほぼノー思考で進められるようになりました。成長を感じます。

まあ、これをわざわざ買わなくても同じようなチェック項目を紙に書いてそれを見えるところに貼っておけばいいのですが、チェック済みを入れる枠を作るのも面倒ですし、付属のシールで自分でデコると見てくれるようにはなるので、そういう点で買って良かったと思います。

なお、今は朝は習慣化されたためほぼ使っていません。今度は夕食前後のセルフチェックに使おうかと画策中です。

漫画

ギャラリーフェイク

かなり前に少し読んだことがあるくらいですが、全編を通して読みました。 古めの作品ですが、美術・贋作・人間関係を絡めたストーリーは、今読んでも色褪せません。 涙腺にグッとくる話もあります。

1-2話ずつの短編構成なので、スキマ時間に少しずつ読めるのも良いです。

代紋TAKE2

これもかなり前に少し読んだことがあるのを、全編通して読みました。 ヤクザ×タイムリープという当時としては突飛な設定を、うまくとりこむよう腐心されているように見えました。ヤクザ漫画らしく、仁義、渡世の語が頻発します。

今読むと、組織論や意思決定の話として読んでも面白いです。

王ドロボウJING

独特の世界観が魅力の作品です。これもかなり前に読んだのを読み返しました。 少年誌での連載でしたが、皮肉や寓話的な要素が多く、大人になってから読むと味わいが増します。

こちらも短編ベースでテンポよく読めるのでいいです。

過去記事:

dededemio.hatenablog.jp

dededemio.hatenablog.jp

dededemio.hatenablog.jp

電気衣類乾燥機の日中利用によるコスト削減効果

最近、洗濯の運用を変えました。我が家は縦型洗濯機+電気衣類乾燥機を使っていますが、これまで、

夜に洗濯 → 乾燥機で回せるものは回し、残りは手干ししてサーキュレーターON

という運用をしていました。共働きで日中は時間が洗濯の時間がないですし、翌日必要な保育園・小学校の洗濯物もあるので夜のうちに回す必要があるためです。

ただし、電気衣類乾燥機はなかなかの電気食い。春・秋など空調を使わず蓄電池が余っている日でも乾燥機を回すとすぐ底をつく状態でした。

そんな中、Looopでんきから、行動変容型上げDR実証の案内が来ました。

looop.co.jpこれの実証①ですね。

そもそもDR(デマンドレスポンス)とは、 電力の需給バランスをとるために、需要家(家庭、事業所)が電力の使い方を調整する仕組みのことです。上げDRは、DRのうち、電力が余りそうな時間帯に電気を使う調整を行うものです*1

太陽光発電が増加していると、春・秋のなど空調を使わない時期の昼間は電気が余ることになります。どうせ余るならその時間帯に使ってもらって、他の時間帯の電力を昼に寄せる行動変容を促すのが上げDRの目的になります。

一応実証は抽選だったのですが、申し込んだら当たったので、夜間の電気食いだった衣類乾燥機を昼に回すことで、上げDRに対応しつつコスト効果が出るかも?と考え、検証してみました。

この記事の目次は以下です。

1. 検証条件

今回は、 夜間の衣類乾燥機を昼使用に回した時のコスト効果を検証します。

ただし、翌日必要なものは夜間に洗濯しておく必要があるため、洗濯を以下のように2回に分けます。

  • 1回目:夜間は手干し+翌日必要なもののみ洗濯して手干しします。夜間はサーキュレーターだけなので電気はそんなに消費しません。
  • 2回目:翌日朝、残りの洗濯物を洗濯し、乾燥機に入れて回します。手干しする時間はさすがにありませんが、洗濯機を回す+洗濯終わったら乾燥機に入れてON、くらいならできそうです。

これを行ったときの、消費電力量、水使用量、光熱水費を比較し、昼の電力使用量が増えて上げDRになるか、光熱水費が下がってコスト効果があるか、を確認します。

衣類乾燥機を昼に回しているので、上げDR効果は必ずでるとおもうのですが、一方で洗濯を2回行うためその分の水+電力使用が増えます。これをペイできるかを考えます。

計測方法として、消費電力量は、洗面所の分電盤に自作電力量計*2を設置しているので、それで洗濯機と乾燥機の電力量を計量します。

水使用量は、屋外の水道メーターの検針値を洗濯前/後で読んで、使用量を推測します。

実証期間は10/30~11/19でしたが、仕事が忙しく全然取り組みができなかったので、実際は11/10~19の間で日中が晴れ予報かつ翌日在宅勤務ができそうな4日間程度実施して平均値で効果検証しました。

2. 実際に使った電力・水使用量

2.1 電力使用量

計測したのは、洗濯機と衣類乾燥機の1回あたりの電力使用量です。

洗濯機1回の電力使用量は、実測では82Wh~83Wh程度でした。

洗濯機(日立 BW-V70A)の取扱説明書*3を見ると、定格消費電力は290Wでした。洗濯時間30分で、そのうち1/2を定格運転時間だと仮定すると、1回あたり72.5Whの電力使用量となり概ね合致しているのがわかります。今回は簡単化のために、洗濯機1回を80Whとします。

また、衣類乾燥機1回の電力使用量は、実測で2.16kWhでした。

衣類乾燥機(日立 DE-N50WV)の仕様*4を見ると、定格消費電力は強で1.18kW。乾燥時間1時間50分だと2.16kWhとなり、ほぼドンピシャです。乾燥機を昼にすることで、夜2.16kWhを昼に回せるものとします。

2.2 水使用量

洗濯機を1回余計に回した際の水使用量を計測します。

洗濯機の取扱説明書には、50L標準コースで使用水量は90L/回、と記載がありました。ただ、この仕様と合致しているか、少な目設定の32Lコースの場合どうなるのかは不明瞭だったので、実測してみました。

4日間、2回ずつの洗濯で、32~58Lまで水量設定の量を変更して水道メーターで計量したところ、平均的に以下のような水使用量でした。

設定水量 実測使用水量
58 L 125 L
50 L 107 L
42 L 103 L
32 L 100 L

ちなみに、洗濯中に洗面所やキッチンで水を使うことは多々あるので、それ込みの使用量を計測して、後でその影響を除いた値が上記です。

使用水量は仕様に対して結構多めになっていることがわかります。 洗濯以外の使用の影響を完全に除けていない可能性はありますが、洗濯以外の水使用が少ない場合でも多い場合でも同様に毎回多かったので、仕様よりは多めに水を使う、と思ったほうが良いでしょう。

今回は、洗濯は2回に分けるので、設定水量は少な目の32Lとし、使用水量は100Lあると見込むことにします。

3. 結果

計測結果から、昼に衣類乾燥機を回すことで、電力・水使用量が以下のように変化しました。

  • 夜→昼に需要を変更できた電力量 2.16 kWh/日
  • 追加の洗濯による水使用増 100 L/日
  • 追加の選択による電力使用増 80 Wh/日

それぞれを料金換算(昼間 17円/kWh、夜間31 円/kWh、水道 324.5円/㎥*5)すると

項目 コスト変化
電気代削減(乾燥機夜→昼移行) -30.24円/回
水道代増加(洗濯1回) +32.45円/回
電気代増加(洗濯1回) +1.36円/回
トータル +3.57円/回

結果:コスト減…かと思いきや、まさかの「やや増加」でした。

電気代は確かに下がる、しかし 水道代が増えて相殺、という結論になりました。*6

乾燥機の電力消費が高いのでそれを昼に回すこと自体に効果はあるのですが、洗濯回数を増やしてしまうとコスト効果はなくなるということになります。

なお、CO2使用量の変化も計算してみます。夜間電力は0.485kg-CO2/kWh*7、昼間は太陽光発電のためCO2排出量無し、水は0.679 kg-CO2/㎥*8とすると

  • 電力削減1.0088kg-CO2
  • 水使用増0.0679kg-CO2
  • トータル:0.941kg-CO2の削減

となりました。衣類乾燥機を昼に回すことで、CO2排出量は確実に抑えられていると言えそうです。

4. 考察

コスト効果も出てデコ活としてCO2排出量削減もできるはず、と思っていた衣類乾燥機の日中利用ですが、なんとコスト効果はないという結果でした。なぜこうなったのかを考えてみます。

(1) 洗濯を2回に分けた

まあ、これが大きな理由の1つです。手間を減らすために仕方なかったとはいえ、洗濯回数を増やせばその分洗濯機稼働コストが増えるので、電気料金削減の効果は薄れます。

洗濯自体を翌日に回せる日があれば、そういった日のみ行う、のはありだと思います。

(2) 水道料金が高い

洗濯を1回回したところでコスト増は知れてる、と思っていました。しかし、洗濯1回で100Lとそれなりに水を使ううえ、最近は電力と同じく水道料金も値上げされており、それなりにコストがかかります。また、水道料金は今後も上がっていく方向のようです*9

光熱水費を減らすなら、洗濯のモードを変えるとか、節水もする必要があると認識できました。

(3) 昼夜の電気料金単価の差があまり高くない

夜間電力を、11月の平均31円/kWhとしましたが、昼の太陽光発電17円/kWhと差があまり大きくないことから、昼に回すことのコスト削減が少なかったのも要因だと思いました。

冬本番で夜間単価が上がってくる(33円/kWh以上)と、コスト効果が出る日もあるかと思います。ただ、洗濯2回にする前提なら、コスト効果はあまり多くはなさそうです。

5. 今後の方針

今回の結果を踏まえて、衣類乾燥機の運用は以下の運用に戻すことにしました。

夜に洗濯 → 乾燥機で回せるものは回し、残りは手干ししてサーキュレーターON

洗濯を増やすとコスト効果がなくなるため、たとえCO2排出量増になろうと夜間に回すことにします。

週末なら洗濯を日中にできる日は多いのですが、そもそも土日はシーツやデリケート衣類を洗濯する日、としており、日中の洗濯物が増えてしまうため、普段の洗濯物は夜間に回すスタイルは当分固定にします。

子供が大きくなって、必ず翌日使う、みたいな洗濯物がなくなってきたら、日中に洗濯・乾燥を回すことを考えようと思います。

直近にできる上げDRとしては、エコキュートの昼沸き上げはもう既にやっているので、ほかの電力使用量の多い炊飯とか時間のかかる料理をなるべく昼移行するなど、手間を増やさず省エネ・コスト減にできる方法を別途考えたいと思います。




関連記事:自作した電力量計について、以下の記事で解説しています。

dededemio.hatenablog.jp

dededemio.hatenablog.jp

以下のようなCTセンサーとRaspberry Pi 4B、マイコンを使っています。

*1:下げDRは、逆に電力が不足する時間帯に電気を使わないよう抑制する

*2:RaXino+RaspberryPiで家の電力見える化

*3:日立 全自動洗濯機(BW-V70A)

*4:日立 衣類乾燥機 DE-N50WV(乾燥容量 5kg)

*5:横浜市の水道料金表は、横浜市水道料金・下水道使用料表(口径20mm)に記載。我が家では21-40㎥/月の使用量なので、上下水合わせて295円/㎥+消費税で324.5円/㎥が単価となる

*6:横浜市

*7:エリア別時刻別平均電力CO2排出原単位から東京エリアの21~翌2時の11月の平均CO2排出量原単位を計算

*8:上水道・下水道における温室効果ガス排出量の実態より、ちょっと古いですが神奈川県の2017年の上下水道合計のCO2排出量原単位をピックアップ

*9:横浜市水道局 - 水道料金の改定について

【一条工務店i-smile】2025年4月~9月の電力量・電気料金実績値

前回は竣工後2年間の電力量・電気料金実績値を紹介しました。今回はそれから半年間(2025/4~9)の電力量・電気料金を紹介します。

dededemio.hatenablog.jp

建物概要

  • 神奈川県横浜市(6地域)
  • 一条工務店 i-smile 32坪 4LDK
  • LooopでんきスマートタイムONE(電灯)
  • 太陽光発電 8.5kW
  • 売電単価17円/kWh
  • 蓄電池7kWh、節エネモード
  • 家族4人

電力量

我が家の2025/4~9の電力量(kWh)は以下の通りでした。

年月 発電 消費 売電 買電 充電 放電 充放電効率
2025/4 1,060 633 566 179 205 165 80.5%
2025/5 984 647 489 192 205 166 81.0%
2025/6 1,160 736 588 204 213 173 81.2%
2025/7 1,331 804 712 229 236 192 81.4%
2025/8 1,185 877 559 294 223 180 80.7%
2025/9 883 754 362 275 220 178 80.9%

入居後の電力量グラフは以下の図のようになりました。

  • 入居(2023/4)からの自給率等は以下でした。
    • (売電を含まない)エネルギー自給率*1は65.3%
    • 売電を含んだトータルのエネルギー自給率*2は131.3%
    • 自家消費率*3は54.1%
  • 8月に消費電力量の最大値(877kWh)を記録しました。エアコンの使い方はそんなに変えていないと思いますが、猛暑でしたし子供がインフル+コロナで家にいた時間が長かったのが影響したと思います。
  • 今年の発電量は月によって振れ幅が大きいです。全体的に発電量が少なかった昨年より増えたものの、曇り・雨が多かった5月、9月は逆に昨年を下回りました。
  • 半年トータルの買電量は昨年度上半期より下がったようです。

電気料金

2025/4~9の電気料金は以下の通りでした。

年月 電気料金[円] 売電収入[円] 各月収支[円]
2025/04 7,163 9,282 -2,119
2025/05 6,170 9,146 -2,976
2025/06 8,061 8,551 -490
2025/07 9,156 10,455 -1,299
2025/08 10,129 10,642 -513
2025/09 10,898 7,208 3,690

入居(2023/4)からの電気料金グラフは以下の図のようになりました。

  • 昨年度より全体的に発電が好調だったため、買電低下+売電上昇により、電気料金収支は9月以外マイナスとなりました。
  • ざっくり計算で、東京電力スマートライフL比で半年で6千円ほど電気料金は低減できたようです。
  • Looopでんきの料金プランが4月に改訂されましたが、その影響はまだ計算できていないので改めて計算したいと思います。

*1:消費に対して買電以外で賄った電力量 (1-買電÷消費)×100[%]

*2: 発電÷消費×100[%]

*3:発電電力のうち自家消費した割合 (1-売電÷発電)×100[%]