【一条工務店i-smile】太陽光発電量の予測と実績(2023年3~9月)

別記事の通り、一条工務店i-smileで家を建てました。i-smileは太陽光発電+蓄電池がセットになっており、アプリから発電量・消費量の実績値を確認することができます。

www.ichijo.co.jp

アプリを見ていると9月の発電量が極端に下がっていることから、ちゃんと発電できているか気になりました。そこで、発電量予測をして実績値と比較をしてみます。

なお、発電量予測と実績値比較にはPythonを用いました。スクリプトGithubに置いてあります。

github.com

発電量予測・実績値比較の方法

今回、太陽光発電量の予測値計算と実績値の比較を以下のステップで行いました。

予測値計算の流れは以下の記事を参考にしました。 sma-ene.jp

  1. 地域・方位角・傾斜角から日射量を取得する。
  2. 取得した日射量と損失・システム容量から、時間・日・月別発電量予測値を算出する
  3. 予測値と実績値を比較する
  4. (もし3で予測と実績が外れていれば、)今年の日射量計測値で予測値を補正し、補正した予測値と実績値を比較する

1-3では平均的な年の日射量データで予測をしますが、今年の日射量が平均と大きく異なる場合に予測値があてにならなくなるので、ステップ4で補正をしています。結果から言うと2023年はこの処理が必要でした。

1. 日射量データの取得

1-1. 日射量データのダウンロード

まずは予測のベースとなる日射量データを取得します。日射量はNEDOの日射量データベース閲覧システムから取得できます。

appww2.infoc.nedo.go.jp

このシステムには3つに分かれていますが、今回はMETPV-20を使います。METPV-20は代表年の時別日射量のDBで、エリアが粗い(アメダス観測地点別程度)でしか指定できないものの、方位角・傾斜角を1°単位で指定することができます。

METPV-20に入るとエリア・地点の指定があるので、予測地点を指定し表示ボタンを押します。

すると時別日射量グラフが出てくるので、左上の「表示データ選択」を斜面日射量とし、「日射量データ表示種類」を任意の指定として、太陽光パネルの方位角・傾斜角を指定します。

自宅の方位角・傾斜角は、配置図・立面図から読み取ります。私の家は方位角0°、傾斜角8°でした。

ここで「1年分のデータをダウンロード」ボタンを押すと1年分の時別日射量のCSVファイルがダウンロードできます。

1-2. 日射量データの前処理

ダウンロードしたCSVファイルはそのままだと解釈しづらい形式のため、解釈しやすい形式に直します。 なお、CSVファイルの仕様は以下PDFのp26に記載があります。

日射量データベース閲覧システム WEB版 VER3.0 操作マニュアル

Pythonで以下のスクリプトを実行します。やっていることは大きく以下の4つです。

  • CSVファイルの読み込み、余計な列の削除
  • 列方向にある時間別データの、行方向への変換
    • CSVは1行に1日の24時間分の日射量を記載する形式ですが、正直扱いづらいです。1行に1時間のデータを取るように変換します
  • 時間表記にある24時を翌日0時に変換
    • NEDOのデータは、直前1時間の日射量の積算値であるため、翌日0時ではなく当日24時、という形式で時刻が含まれています。しかし、このままだと扱いづらいので、24時の行は翌日0時にして、Pythonのdatetimeに変換します
  • 単位の変換
    • 時別日射量データは0.01[MJ/m2]ですが、後々の計算をしやすくするため[kWh/m2]に変換します
import pandas as pd
import datetime

# CSVファイルを読み込む
csv_file_hourly = 'rm44132year_d000s10.csv'
hourly_data = pd.read_csv(csv_file_hourly, skiprows=1, header=None)

# 列名を設定する
column_names = [
    '0', '気象要素番号', '月', '日', '代表年', '1時', '2時', '3時', '4時', '5時', '6時', '7時', '8時',
    '9時', '10時', '11時', '12時', '13時', '14時', '15時', '16時', '17時', '18時', '19時',
    '20時', '21時', '22時', '23時', '24時', '最大', '最小', '積算', '平均', '行番号'
]
column_names = [column_name.replace('時', '') for column_name in column_names]
hourly_data.columns = column_names

# 不要な列を削除
hourly_data = hourly_data.drop(columns=['0', '気象要素番号', '代表年', '最大', '最小', '積算', '平均', '行番号'])

# 1時間ごとのデータを各行に配置
hourly_data = pd.melt(hourly_data, id_vars=['月', '日'], var_name='時間', value_name='値')

# 日時をdatetime型に変換してソート
year = datetime.datetime.now().year # 現在年を取得
hourly_data['日付'] = hourly_data.apply(lambda row: f"{year}-{row['月']}-{row['日']}", axis=1) # 年月日を結合した列を作成
hourly_data['date'] = pd.to_datetime(hourly_data['日付']) # 年月日をdatetime型に変換
hourly_data['datetime'] = hourly_data['date']+pd.to_timedelta(hourly_data['時間'].astype(int), unit='h') # 時間を加算
# 日時をindexに設定してソート
hourly_data = hourly_data.set_index('datetime')
hourly_data = hourly_data.drop(columns=['月', '日', '時間', '日付', 'date']) # 不要な列を削除
hourly_data = hourly_data.sort_index() # ソート

# CSVは[0.01MJ/m2]のため、MJ/m2→kWh/m2に単位を換算する
hourly_data = hourly_data/100 # 0.01MJ/m2 -> MJ/m2
hourly_data_kWh = hourly_data/3.6 # MJ/m2 -> kWh/m2
hourly_data_kWh.columns = ['Global Solar Radiation[kWh/m2]']

これで、以下のような8760行(24時間×365日)のデータに変換できました。

datetime Global Solar Radiation[kWh/m2]
2023-01-01 01:00:00 0.0
2023-01-01 02:00:00 0.0
... ...
2023-12-31 23:00:00 0.0
2024-01-01 00:00:00 0.0

2. 時間別・月別発電量予測値の計算

日射量を用いた発電量予測値の計算は、上に記載したサイトを参考に、以下の式で算出します。

  • 発電量[kWh] = 日射量[kWh/m2]×太陽光発電システム容量[kW]×損失[%]
    • この式、単位をみるとおかしく思えるのですが、以下のロジックで正しいようです。
      • 太陽光パネルによる発電量は、単位面積当たり日射量[kW/m2]×パネル面積[m2]×太陽光変換効率[%]で計算できる
      • 太陽光変換効率は1m2に1kWの日射量があった場合に何kWの発電出力があるか、という定義のため、パネル容量÷パネル面積[kW/m2・kW]で置き換えられる
      • そのため発電量は、単位面積当たり日射量[kW/m2]×パネル面積[m2]×パネル容量÷パネル面積[kW/m2・kW]=単位面積当たり日射量×パネル容量でよい
      • kWがkWhになっても考え方は同じ
    • 損失は、パワコン効率や温度上昇に伴うパネル変換効率低下、線路損失などを含むもので、以下のような目安があるらしいのでこれを使います。 https://sma-ene.jp/wp-content/uploads/2019/04/correction-300x201.png

引用:日射量から発電量を算出!太陽光発電のセルフシミュレーション方法

我が家の太陽光発電システム容量は8.5kWなので、それと上記の損失の積をとれば発電量が計算できます。以下のスクリプトを作成しました。

# 定数定義
coef = {'Month': [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 12],
        'Coefficient': [0.9, 0.9, 0.9, 0.85, 0.85, 0.8, 0.8, 0.8, 0.8, 0.85, 0.85, 0.9]}
coef_df = pd.DataFrame(coef) # 損失
pv_cap = 8.5 # システム容量

# 発電量計算
hourly_data_kWh['Month'] = hourly_data_kWh.index.month # 月の列を追加
merged_df = hourly_data_kWh.merge(coef_df, on='Month', how='left') # 月に該当する損失の列を追加
hourly_gen = merged_df['Global Solar Radiation[kWh/m2]'] * pv_cap * merged_df['Coefficient'] # 時間別発電量を計算
hourly_gen.name = 'Power Generation[kWh]'
hourly_gen.index = hourly_data_kWh.index # 時間別発電量
monthly_sum_gen = hourly_gen.resample('M').sum() # 月別発電量

3. 予測値と実績値の比較

3-1. 月別発電量の比較

発電量が計算できたので、次に実績値と比較してみます。実績値は電力量を記録するアプリICHIJO POWER MONITORからデータを取得しました。 我が家の3-9月の発電量実績値は以下でした。

month    発電
2023-02-28     209.059
2023-03-31     874.925
2023-04-30    1094.150
2023-05-31    1187.143
2023-06-30     998.247
2023-07-31    1357.425
2023-08-31    1237.183
2023-09-30     865.109

これと先ほど計算した発電量予測値と並べてグラフにすると以下のような形でした。

import matplotlib.pyplot as plt

plt.plot(range(3,10), monthly_sum_gen[2:9], "o-", range(3,10), monthly_sum_act['発電'], "o-")
plt.grid()
plt.xlabel('Month')
plt.ylabel(hourly_gen.name)
plt.legend(["Estimated data", "Actual data"])

  • 全体としては、毎月の傾向は予測できていそうです。
  • 7-8月は予測が低く実績がかなり高めに出ています。これは、実際の日射量が代表年より高かったのではないかと思います。この補正を後ほどしたいと思います。
  • 一方、3月は逆に実績が低めで、こちらも補正が必要そうです。ただ、3月に引き渡しだったため試験等の影響で実績が低めに出ている可能性はあります。

3-2. 時間別発電量の比較

せっかく時間別データを使っているので、時間別発電量も比較してみます。とはいえ対象日がかなり多いので、近い発電量の動きになっている日を月に1日ピックアップしました。

こちらも傾向は再現できていそうなことがわかります。日射・雲は日によって変わるので毎日正確に予測というのは無理でしょうが、5月や7-8月の晴れている日なんかは代表年とほぼ同様でうまく予測できる日もありそうです。

4. 日射量計測値による発電量予測値の補正

3-1の結果から、今年の7-8月の日射量は代表年より高かったと考えました。そこで、代表年と今年の日射量計測値の比で発電量予測値を補正すれば、もう少し正確な予測になると思い、補正をしてみます。

日射量は気象庁のHPから取得します。こちらのページによれば、全国約60か所の地方気象台で日射量計測をしているようなのですが、私の住む神奈川県の横浜地方気象台ではデータがなかったため、東京のデータを用います。 www.data.jma.go.jp

地点を東京、項目として時別値の全天日射量を選択し、期間を代表年(METPV-20からダウンロードしたCSVに記載の、2011年~2017年)および2023年として「CSVファイルをダウンロード」ボタンでデータ取得できます。

注意点として、

  • 表示オプションに余計な値を「表示(格納)しない」を選択しておかないと、CSVが読みにくい形式になります。
  • 右上の「選択済みデータ量」のゲージが100%近くだと時間帯によっては全然ダウンロードできないので、少なめのデータ量で小分けしてダウンロードしないと能率が悪くなるかもしれません。私は月毎に分けでダウンロードしました。

ダウンロードしたデータを以下のようにPandas DataFrameとして取り込み、代表年と今年の差を見てみます。
ちなみに、CSVはShift-JISではなくcp932をencodingに指定しないと、Shift-JISに含まれていない文字が読み取れずエラーになります。

# 代表年の各月データを集約
dir = "./代表年データ"
files = os.listdir(dir)
rad_rep_year = pd.DataFrame()
for file in files:
    if "csv" in file:
        print(file)
        df = pd.read_csv(dir+"/"+file, skiprows=3, index_col=0, encoding="cp932")
        rad_rep_year = pd.concat([rad_rep_year, df])
rad_rep_year.index = pd.to_datetime(rad_rep_year.index)
rad_rep_year.index = [x.replace(year=2020) for x in rad_rep_year.index] # 年が異なってソートしにくいので統一
rad_rep_year = rad_rep_year.sort_index()
monthly_rep_year = rad_rep_year['日射量(MJ/㎡)'].resample('M').sum()

# 2023年のデータを読み込み
file = "tokyo_temp_rad_230221-230930.csv"
rad_this_year = pd.read_csv(file, skiprows=3, index_col=0, encoding="cp932")
rad_this_year.index = pd.to_datetime(rad_this_year.index)
monthly_this_year = rad_this_year['日射量(MJ/㎡)'].resample('M').sum()

# 2023と代表年の(東京の)日射量の差をプロット
plt.plot(range(3,10), monthly_this_year[1:8],"o-", range(3,10), monthly_rep_year[2:9], "o-")
plt.grid()
plt.xlabel('Month')
plt.ylabel("Solar radiation[MJ/m2]")
plt.legend(["2023", "Representative year"])
plt.title("Total solar radiation in Tokyo")

日射量をプロットしたのがこちらです。予想通り、代表年に比べ2023年は7-8月がとびぬけて日射量が高く、3月がやや低いことがわかりました。

ちなみに、気象庁の報道発表資料を見ても、今年の3月は神奈川あたりは日照時間が少なく、夏は日照時間が長かったようです。

このデータは全天日射量であり、太陽光パネルが受ける傾斜面日射量とは異なると思いますが、このデータを使って補正をしてみたいと思います。

# 日射量補正値を計算し、月別発電量を補正
rad_adj = monthly_this_year[1:8].values / monthly_rep_year[2:9].values # 補正値
monthly_sum_gen_adj = monthly_sum_gen[2:9] * rad_adj # 補正した予測発電量
plt.plot(range(3,10), monthly_sum_gen[2:9], "o-", range(3,10), monthly_sum_gen_adj, "o-g", range(3,10), monthly_sum_act['発電'][1:8], "o-")
plt.grid()
plt.xlabel('Month')
plt.ylabel(hourly_gen.name)
plt.legend(["Estimated data(unadjusted)", "Estimated data(adjusted)", "Actual data"])

月毎の代表年に対する2023年の日射量の比を補正値とし、それを発電量予測値にかけて補正しました。

結果、上のグラフの緑の線のようになり、青の補正前の線より実績値に近い値となりました。3-9月の期間の平均絶対パーセント誤差(MAPE)を計算しても7.3%→4.27%と3ポイントほど改善したことから、日射量の代表年との差により誤差が大きく出ていたものと考えます。

ちなみに、今回は、太陽光発電量の変動や予測誤差の要因を分析する目的で、日射量の実績値を使って事後的に太陽光発電量予測の補正を行い誤差改善しました。もしこのような補正を事前予測として行う場合、気象庁の季節予報などの情報をもとに、多照年・寡照年のデータを使って補正する、といった方法で誤差改善する、という方法がとれるんではないかと思います。

まとめ

  • NEDOの提供する代表年の日射量データを用いて太陽光発電量の予測値を計算しました。また、気象庁の日射量計測データを用いて予測値を補正しました。
  • 一条工務店のアプリから取得した2023/3~9月の太陽光発電量実績値と比較したところ、予測値は毎月の発電量の傾向を予測できていそうなこと、今年の3月・7-8月の日射量の変動によって発電量も増減していたことがわかりました。
  • 9月に太陽光発電量が極端に下がったと思ったのですが、7-8月が例年にないほど高い日射量で発電量が多く、9月は平年並みだったことから大きく下がったように感じられただけであり、太陽光発電システムの異常等ではなさそうなことが確認できました。
    • 発電量が2/3になったのでびっくりしましたが、日射量/季節によってそれだけの差が発生しただけでした…

【一条工務店i-smile】電力量および電気料金実績値(2023年4~9月)

別記事の通り、一条工務店i-smileで家を建てました。i-smileは太陽光発電+蓄電池がセットになっており、アプリから電力量の実績値を確認することができます。

入居から半年経過したので、電力量および電気料金実績値を集計しました。今日はそちらを紹介します。

建物概要

電力量

我が家の4~9月の電力量は以下の図の通りでした。

具体的な数値[kWh]は以下です。

年月 発電 消費 売電 買電 充電 放電
2023-04 1094 423 734 95 166 134
2023-05 1187 491 733 79 206 165
2023-06 998 514 533 88 204 167
2023-07 1357 640 812 136 222 182
2023-08 1237 692 662 159 227 185
2023-09 865 696 345 214 196 159
  • エネルギー自給率(消費に対して買電以外で賄った電力量*1 )は77.7%でした。意外と買電が多いです。
    • ネットの(売電を含んだトータルの)エネルギー自給率*2は195%でした。
    • 発電の自家消費率(発電電力のうち自家消費した割合*3 )は43.3%でした。蓄電池がある分高めだと思いますがどうなんでしょう。
  • 今年は夏かなり日射量が多く、発電量も多かったようです。冬は発電量が低下しますが、この調子で発電してほしいところです。
  • 売電単価が深夜料金より低いので蓄電池は自家消費を増やすため節エネモードとしています。非常時を考えて使い切りレベル1(10%の残容量残し)としていましたが、非常時をそこまで気にする必要ないかなと思い、10月からレベル0としています。これが有効に働くことを期待しています。

電気料金

4~9月の電気料金は以下の通りでした。

  • 4-9月はどの月も収支が黒字で、半年間の総計で30,360円の黒字でした。
  • 9月は、家族が増えたので昼間の消費が増えた+発電量が減ったことから収支はほぼトントンでした。
  • 電力会社は竣工時に契約していた東京電力スマートライフLを継続して利用しています。しかし、基本料金が高いことから契約容量の変更か電力会社の乗り換えを検討しています。ただ、まず1年は様子見を兼ねてこのままでもいいかと思っています。

*1: (1-買電÷消費)×100[%]

*2: 発電÷消費×100[%]

*3: (1-売電÷発電)×100[%]

UM790Proのデュアルモニタ時の動作不具合

7月にMinisforumのUM790ProというミニPCを購入しました.

このPC,小さくて性能もよく,購入してから2か月間特に問題なく使っていたのですが,最近デュアルモニタにしたとたんクラッシュするようになりました.

調べてみると,UM790Proはデュアルモニタ時に突然再起動(いわゆるKP41病)する不具合があるようで,最近まで提供されているBIOS,ドライバでも解消していないようでした.

www.photoclip.net

当初こそシングルモニタで使っていたものの,デュアルモニタでの利用を想定して購入したので,デュアルモニタで動いてくれないと困ります.

上記の記事・コメントやMinisforumのBBS(Ryzen™ 9 7940HS Windows | Minisforum)を見ながら,安定して動く設定を探したので,記載しておきます.

環境

  • Minisforum UM790Pro (7/25出荷,直営ストアから購入)
  • RAM: 32GB (Kingston CBD 56S46BS8HA-16 (DDR5-5600 (SK Hynix) 16GB) x2枚)
  • SSD: 512GB (Kingston OM8PGP4512Q-A0)
  • OS: Windows 11 Pro 22H2 (クリーンインストール)
  • モニタ 4K×2台

安定稼働設定

今のところ,以下の設定で安定して稼働しています.端的に言うとBIOSを1.07としメモリスピードを4000,AMDのドライバを最新にする,というものです.他の設定は安定稼働には影響しないかもしれません.

  • BIOS設定
    • バージョン: 1.07
    • Power Configuration -> PowerLimit Setting: Performance Mode
    • AMD CBS -> UMC Common Options -> DDR Options -> DDR Timing Configuration
      • Active Memory Timing Settings: Enabled
      • Memory Target Speed: 4000MT/s
    • CPU Configuration -> PPS Support: Disabled
  • AMDドライバ
    • AMD Chipset Software: 5.08.02.027
    • AMD Software Adrenalin Edition: 23.9.3

結局のところ,上記のブログのコメントにあった設定とほぼ同等で落ち着いています.

不具合と対応

デュアルモニタにしたときに発生した不具合は以下のものでした.

  • 7~10時間おきにクラッシュ→勝手に再起動
  • イベントビューアを見ると重大(Kernel-Power 41)が発生

色々調べながら,以下のような試行錯誤をしていました.

  • デュアル→シングルモニタにする
    • クラッシュしなくなったのでデュアルモニタが原因と判断
  • Windowsメモリ診断ツールなどでメモリの確認
    • エラー検出なし
  • BIOS1.07を入れて,Minisforum提供のドライバを入れ直し
    • 状況は変わらず
  • AMDのドライバを更新
  • PPS SupportをDisableに変更
  • Memory Target Speedを4000に変更
    • →安定した
  • Memory Target Speedを5600, 5200, 4800, 4400に変更してみる
    • →クラッシュが再発するようになったので4000に戻す

24時間経たないと安定稼働したと言えないために確認にも時間がかかり,面倒な作業でした.このPC,USBやWi-Fi6周りにも不具合が見られているようで,外れを引いたなあという感じです.ちゃんと動いてくれていればコンセプトも性能・仕様もとても魅力的な製品なのですけどね.

最近出荷されているハードはメモリのメーカーが変更されていて、このような状況は発生しないというレビューもあるようです。

今買いなおすなら少し高くてもこちらにするかなあと思います.

日立衣類乾燥機DE-N50WVのドア裏板交換

日立の衣類乾燥機DE-N50WVを2020年に購入したのですが、3年ほど経過したころからふたのドア裏板の表面の素材が浮いてきてヨれており、先日とうとう破れてしまいました。 破れたところに埃が入りますし、表面素材が破れてきて洗濯物に混ざってくるので、修理することにしました。

調べてみると、結構この型の乾燥機でドア裏板の破れは結構あるようです。長期保証に入っていれば無料、との書き込みもありますが、あいにく入っていません。部品が売っていて自分で交換できるようだったので交換してみました。

ドアパネルの品番はDE-N4S3 012だそうです。検索すると楽天で購入可能でした。大きいためか送料1000円かかりました。

ドア裏板の現状はこんな感じです。端のほうが破れてしまっています。このまま乾燥機を回すと破れがひどくなり、破れた部品が洗濯物に絡まります。

破損したドア裏板

この裏板を外し新しいものに交換します。まず、7か所のねじを外します。次に、新しく購入したドアパネルを見ればわかるのですが、画像の赤〇の箇所に穴があり外れないようになっているので、ここをマイナスドライバーで押し上げて外していきます。

裏板の固定部分

外した後はこんな感じです。下のほうに汚れがたまってるので拭き取っておきます。

裏板を外したところ
この後は、購入した裏板をはめて、ねじを締めれば作業終了です。
交換完了
注意点として、裏板はほとんどただの金属板なので端が鋭くなっており手を切る恐れがあります。着脱の際は軍手や切創防止手袋をつけたほうがいいです。

ちなみに、うちの乾燥機の利用状況は以下のような感じでした

  • 基本的に1日1回夜間のみの稼働
  • 乾燥機に入れる量は毎回そんなに多くない

この状況で3年で破れる素材は設計ミスなんではないかと思いますが、まだ動く機器を入れ替えるよりはましですし、自分で交換しながら廃棄まで使い続けようかと思います。

ブログを移転しました。

ブログをfc2ブログからはてなブログに移転しました。 移転に当たっては以下の記事を参考にさせていただきました。

FC2ブログからはてなブログへの引っ越し - ウルトラマラソン始めました

手順としては以下の通りです。
1. はてなブログを開設する
2. FC2ブログ管理画面の「イン&エクスポートとバックアップ」からすべての記事をダウンロードする
3. はてなブログダッシュボード画面からインポートする
4. 記事中の画像データを「はてなフォトライフ」に移行する
5. 旧ブログから新ブログにリダイレクトを設定

一点、リダイレクトの設定が、そのままではうまくいきませんでした。 リダイレクトは、FC2ブログのHTMLテンプレートにコードを追加して実現しているのですが、その中で使われている<%topentry_year>のような変数は<!--topentry--> ~ <!--/topentry-->内で有効になるようで、このブロックの記述がないためにリダイレクト先記事のURLが正しく記述されず、新ブログにリダイレクトされてもEntry is not found お探しの記事は見つかりませんでした。となってしまいます。

そこで、上記のブロック記述を付け加えるとうまくいきました。

<!--------------------canonicalとredirect-------------------->
<!--topentry-->
<!--permanent_area-->
<link rel="canonical" href="ブログアドレス/entry/<%topentry_year>/<%topentry_month>/<%topentry_day>/<%topentry_hour><%topentry_minute><%topentry_second>" />
<meta <!--index_area--><!--/index_area--> http-equiv="refresh" content="秒;URL=ブログアドレス/entry/<%topentry_year>/<%topentry_month>/<%topentry_day>/<%topentry_hour><%topentry_minute><%topentry_second>" />
<!--/permanent_area-->
<!--/topentry-->

<!--not_permanent_area-->
<link rel="canonical" href="ブログアドレス"/>
<meta <!--index_area--><!--/index_area--> http-equiv="refresh" content="秒;URL=ブログアドレス" />
<!--/not_permanent_area-->
<!--------------------canonicalとredirect-------------------->

これ以外はすんなり移行できたので、よかったです。

一条工務店i-smileで家を建てる (9) 不動産取得税

この記事の続きです.

前回、私が購入した土地の既存の建物を解体し滅失登記したという話を書きましたが、県税事務所はそんなことつゆ知らず、土地建物それぞれの不動産取得税を要求してきます。これの減免手続きをしました。

1. 不動産取得税の価格

不動産取得税は、課税標準額(固定資産評価額)の4%がかかってくるようです。ただ、宅地・住宅は3%、宅地は評価額の1/2が課税標準額となる軽減措置が適用されています。
不動産取得税とは?―計算方法と、軽減措置の申請まで― | suumo 住まいのお役立ち記事 

私が取得した土地の場合、土地・古家それぞれに課税され、合わせて30万円くらいの「不動産取得税のお知らせ」が届きました。

2. 不動産取得税の減免手続き

もともとこの税金があるのは知っていたので県税事務所に問い合わせたところ、納税通知書が来てから減免手続きをすればよいと教えてもらいました。そこで、納税通知書が来てから再度問い合わせて、「不動産取得税減額(還付)申告(申請)書」と書類を合わせて出すようにと教えてもらいました。
※私の例ですし減免は時限だったりするので、実際の減免手続きの際は手続きのタイミングで居住の地域の県税事務所などに問い合わせするのがよいです。

〇古家の減税
建物は取得後すぐに取り壊しすると軽減対象になるそうで、以下が要件です。

  • 取り壊す目的で取得
  • 取得後使用していない
  • 取得後ただちに(取得後5-6か月以内)取り壊した

私は滅失登記を電子申請したので、滅失登記の登記完了証を送付しました。

〇土地の減税
土地取得後に住宅を新築する場合、こちらも軽減対象だそうで、以下のうち大きい額が控除されます。

  1. 4万5000円
  2. 土地1m2当たりの価格×1/2×住宅の床面積の2倍(200m2が限度)×税率(3%)

こちらは、住宅新築後の土地の登記全部事項証明書を送付しました。

上記の書類送付すると2週間後くらいに不動産取得税減額(免除)通知書が届き、土地・古家については全額免除されました。30万円が0になるのでかなり大きいです。

〇新築建物について
こちらの手続きは実際に請求が来てから追記しますが、評価員が課税標準額(固定資産評価額)の評価をして、課税標準額の3%が課税されるそうです。ただし、以下の条件を満たせば1200万円、認定長期優良住宅は1300万円分が課税標準額から控除されます。

  • 床面積が50~240平米
  • 居住用住宅
  • 新耐震基準適合

3. 不動産取得税について

いろいろ言いたいことはありますが、大きくは以下2点があります。

  • 不動産の取得というところに課税される意味が全く分かりません。売上をあげたわけでも利益を得たわけでも何でもないのになぜ課税されるのか、という疑問があります。不動産取得税は流通税の一種であり、流通税は元をたどれば手数料的な意味合いからきているそうですが、登記は登録免許税がありますし、不動産取得税は手数料という観点でも意味をなしていないように見えます。また、不動産取得税は、事務量の割に徴収額も低いそうです。不動産取得税は戦後に一度廃止されたものの復活した税だそうですが、また廃止を検討してほしいと思います。公務員の貴重なリソースをこんな非効率なところに使わずもっと有効な行政サービスに活用してほしいです。
  • 不動産取得税は移転登記の情報をもとに課税されるようです。登記の情報が見れるなら、課税の際にはその最新の情報を参照して、減額・免除などは計算は自動でしてほしいと思います。今回私が提出した書類はすべて登記の情報なので県税事務所も参照できるはずですが、すべて私がコピーして提出しなければならず、徴収額が0円という結果だったため、不毛な手続きと思わざるを得ませんでした。県税事務所でも2回の問い合わせ対応や事務手続き、書類作成・郵送費用などの無駄が0円のために発生しているはずで、もうちょっと行政の中で情報の流通と事務の効率化をしてほしいと思います。
続き:
 未定
前回まで:
 
 

一条工務店i-smileの省エネ性能を評価する (1) 建築物省エネ法における評価プログラムの計算とBEI


この辺の記事で記載していましたが,一条工務店のi-smileという商品で家を建てています.
i-smileはi-smartなどの商品よりも省エネ性が劣るものの,高気密高断熱で大容量太陽光パネル+蓄電池を搭載する省エネ性能の高い商品になります.自分の家が実力としてどの程度の省エネ性能を持つか評価するために,自分でBEIを計算してみました.

BEIはBuilding Energy-efficiency Indexの略で,建物の設計時の消費エネルギー性能を示す値です.1=100%を同程度の規模の一般的な建物の消費エネルギー基準値として,これに対してどの程度省エネかを表します.
例えばBEI=0.5なら,基準値に対して50%省エネ,BEI=0なら100%省エネ=『ZEH』(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)ということになります.

BEIの計算には,国土交通省建築研究所などが開発している建築物省エネ法に基づくエネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)を使うことができます.ここで,計算対象の住宅の外皮性能や住宅設備の情報を入力するとBEIの計算結果が得られます.
エネルギー消費性能計算プログラム住宅版TOP
今回はこの計算の入力値と計算結果をご紹介します.ちなみに,計算結果は仮定をおいた値での計算としているため,参考値と考えください.ただざっくりした値としては合っていると思います.おかしな入力があればツッコミ頂けると助かります.

1. 計算結果

早速ですが,計算結果を記載します.以下のツイートから外皮計算を少し修正したので変わって,

  • Ua値0.34
  • BEI=0.24=76%省エネ
という結果でした.BEI=0.25以下なのでNearly ZEHになり,広い意味でのZEHには該当することになるのが確認できました.

エネルギー消費性能計算結果5

BEIは一次エネルギー消費量で計算されます.一次エネルギーは,自然界で得られる加工されていないエネルギーのことで,石油・石炭・天然ガス,太陽熱などが該当します.一方,実際に消費するエネルギーは二次エネルギーと言って,加工後の電力・ガスなどのエネルギーになります.エネルギーの種類によって一次→二次の加工効率が異なるので,省エネ度合いは二次エネルギー消費量を一次エネルギー消費量に換算して比較されます.

また,BEIは,暖房・冷凍・換気・給湯・照明と発電設備の6設備で評価されます.その他の設備はコンセントから使う機器などですが,この利用は使用者によってさまざまなので基準外になっています.上の表だとその他の設備を除いた一次エネルギー消費量が基準値81.9GJに対して消費35.7GJ-発電16.6GJ=19.0GJとなり,BEI=0.24(76%省エネ)となっています.

以降ではどのような入力をしてこの値を算出したか,プログラムのタブ毎に記載します.

2. 基本情報

ここでは,床面積や地域区分を入力します.床面積は,「主たる居室」=LDKと,寝室・子供室など=「その他の居室」,トイレ・風呂・洗面所・廊下などを含んだ合計面積の3つを入力する必要があります.私の家は延床32坪≒105.8㎡なのでそれを入力しました.居室面積は壁芯面積を記載しました.
横浜市は6地域,日射区分はA4(年間の日射量が多い地域)に該当するのでそれを入力しました.地域は計算プログラムHPに「地域の区分・年間の日射地域区分・暖房期の日射地域区分検索ツール」というExcelシートがありますのでこれで検索できます.

3. 外皮

外皮性能は,先に述べた通りUa値0.34W/㎡Kとして入力しました.この計算は計算プログラムと同じHPに,住宅・住戸の外皮性能の計算プログラムと,住宅・住戸の外皮性能計算条件入力シートというExcelシートが公開されているので,そちらで計算しました.計算内容は別途記事にしようと思います.
住戸種類は床断熱になります.浴室部分は上棟の際に見学したところ基礎部分に断熱していたので,基礎断熱にしました.通風・蓄熱・床下換気は「評価しない」を選択しました.

4. 暖房

i-smileは全館床暖房になります.プログラム上の入力としては,温水床暖房で敷設率100%,熱源を電気ヒートポンプ(フロン系冷媒)としました.敷設率は居室内の敷設面積を示しています.i-smileだと廊下・風呂などにも床暖房があるのですが,それは入力できていません.100%以上にすると100が上限だというエラーが出たので,そもそも居室以外にも床暖房を入れることが考慮されていなさそうです.
ちなみに,暖房方式に「住戸全体を暖房する」という入力があるのですが,これはダクト式セントラル空調で全館空調する場合の入力なので,全館床暖房の入力としては使えません.
エネルギー消費性能計算プログラム住宅版(暖房)

5. 冷房

冷房はルームエアコンとしました.冷房はエネルギー消費効率の区分を入力する必要があります.区分を満たす条件は,建築研究所の技術情報HPのエネルギー消費性能の算定方法 第四章 第三節 付録Aに記載があります.採用予定のRAYエアコンおよび設置するエアコンの仕様を調査したところ,区分(い)だったのでこれを入力しました.
冷房のエネルギー消費効率の区分

6. 換気・熱交換

一条工務店のロスガード90の性能を入力します.換気方式は「ダクト式第一種換気」,換気回数は0.5回/hとしました.比消費電力は換気風量当たりの消費電力を示しています.下のブログから仕様を引っ張って68W/180㎥/h=0.38としました.今回採用したのはロスガードうるケアなので比消費電力はこれより悪い可能性がありますが,仮で入れています.

温度交換効率は85%としました.ロスガード90はその名の通り90%の熱交換効率を持つという触れ込みですが,これは暖房の温度交換効率の場合であり冷房の温度交換効率は85%なのでこちらに合わせました.

7. 給湯

三菱電機製のエコキュートを入れていますので,「電気ヒートポンプ給湯機(CO2冷媒)」を入力しました.熱源機の評価方法には,品番を指定する方法とJIS効率を直接入力する方法がありますが,品番リストから三菱電機製品を検索すると風呂熱回収に対応した機種のみが登録されているようで今回採用機種はリストになかったため,直接JIS効率=3.3を入力しました.
配管方式はヘッダー方式で,配管径は13A以下としています.
水栓はすべて2バルブ以外の水栓としました.台所はタッチレス水栓を採用したため,手元止水機能・水優先吐水機能を採用としました.また,浴槽は「高断熱浴槽を使用する」としました.

8. 照明

照明は「すべての機器においてLEDを使用している」としました.また,居室のシーリングライトは基本的に調光可能機種であり,廊下はかってにスイッチを採用したので,調光が可能な制御・人感センサーを「採用する」としました.

9. 太陽光

8.5kWの太陽光パネルを採用しましたので,その値を入力しました.アレイ種類は「結晶シリコン系太陽電池」,アレイ設置方式は「屋根置き形」,設置方位角は真南,パネル設置傾斜角は計算したところ8°程度だったので「10°」で入力しました.パワコンの定格負荷効率は「夢発電システム」の仕様を参照して96%としました.ここはもしかしたら変わっているかもしれません.

10. 注意点

今回の結果(BEI=0.24)は,上記の通りいくつかの仮定をおいて値を入力し計算した結果になっています.さらに,評価対象外である蓄電池などの性能が考慮されていません.そのあたりを含めて考える必要があります.
  • 詳しくは次回記載しますが,熱貫流率の計算元となる値がいくつか仮の値であるため,不正確な可能性があります.ただ,以下の方が掲載してくださっている資料によるとi-smileのUa値はカタログ値で0.32となっていて今回の計算結果とほぼ合致しており,あまり間違った計算ではないと思います.
    【ほんとにスゴイの?】一条工務店が力を入れている【断熱性能】を解説!│旅をする記 
  • 床暖房の敷設率は100%としました.しかし,これは居室の敷設率であり,実際は浴室などにも及んでいるのですがそれが考慮されていません.そのため,暖房の消費エネルギーは低めに出ている可能性があります.
  • 太陽光発電の発電量90GJのうち,自家消費分が17GJとなっており,73GJは売電していることになっています.しかしながら,この計算結果は蓄電池が考慮されておらず,蓄電池への蓄電→夜間使用は無視されています.年間17,179MJということは単純計算すると1日4.7kWhの自家消費ということになりますが,蓄電池は7kWhなので現状の自家消費の1.4倍は蓄電できる計算になります.この分の夜間エネルギー消費も太陽光発電で賄われたとすると,BEI=-0.04となり,104%省エネとなって『ZEH』レベルの性能があると考えられます.
  • 消費エネルギーにガスが含まれていますが,今回建てるi-smileはオール電化なので,その差も考慮されていません.昼間のガス→電気による自家消費の増加やガス・電気による一次エネルギーとの換算係数の差などがあると思います.
  • 蓄電池を考慮してもまだPV発電量のうち50%は売電している計算になります.HP給湯も昼間にお湯を沸かしておけばさらに省エネになりますが,そういった運用の違いは考慮されていません.

次回は,外皮平均熱貫流Ua値の計算根拠について記載しようと思います.

次回:
 一条工務店i-smileの省エネ性能を評価する (2) 外皮平均熱貫流率Ua値の計算