一条工務店i-smileで家を建てる (1) 動機とハウスメーカー選び

家を建てることになったので,どういう状況であったか,家を建てる際に考えたことなどを記録しておこうと思います.
なお,居住エリアは横浜市で夫婦、子ども1人の3人暮らしです.この記事を作成している現在(2022/10),まだ設計との打ち合わせが終わったところで,これから着工という段階です.

家を建てることになったきっかけ

もともと家は欲しいと思っていましたが,きっかけとしては結婚・子供ができて賃貸の部屋では手狭になってきたことがあります.ところが,保活のせいで居住区が定まらずなかなか決断できない状況が続いていました.
近場の認可保育園に希望を出すつもりだったのですが,毎年定員の数倍の申し込みがあり通らない可能性があったため他区も希望に含めており,他区となれば引っ越し,という状況です.居住区が定まらない以上家を買うというのは無理で,賃貸生活を続けていました.
利用申請の結果,案の定他区の保育園となったので,引っ越しをしました.引っ越し後しばらくしてその地域が気に入ったのと,横浜市は兄弟加点があり第二子は最初の保活ほどは苦労せず入れるだろうという状況になったので,本格的に家を買うことを考え始めました.

また,コロナ禍で共働きのうえ在宅勤務が多くなり,自宅内に勤務スペースが欲しくなったということもきっかけの一つです.特に妻は会社が勤務地として自宅を選択できる制度を開始しており,基本的に自宅で働くことから,書斎として使える部屋がある家が欲しい,という話していました.


家への要求の整理

不動産は何より立地だといいますが,それ以外にも理想・希望がありました.家を購入するにあたって妻ともそういった内容を共有して,家の購入をどう進めるかを話し合いました.
  • マンション/戸建て
    家を買うにあたって最初に分かれる分岐だと思いますが,うちは夫婦ともに実家が戸建てだったこともあり,戸建て前提で考えていました.マンションだと,手の届く価格では書斎など部屋数の多い間取りは選びにくいですし,共用部などどうしても管理組合の合意で決めなければならないことが多く,メンテナンスの点で自由度が低いこともデメリットとしてありました.ただ,最近はマンション価格も上がっており値上がり益が期待できることから,一時的な住まいとして選択するのはありだとも思います.
  • 新築/中古
    これはどちらも候補として探すことにしました.日本では新築プレミアムがあるうえ経年で建物の価格が安くなることから,中古でも立地が良く築浅であれば改修をして住むのは手だと思ったためです.ただし,中古でも販売側がよく見せたい・高く売りたいのかリフォーム済みで高い物件が多いこと,私の考えているような断熱改修を前提とすると価格も新築と変わらなくなってくること,立地の良い中古物件はなかなか出てこないことから,結果としてはハウスメーカーで新築を建てることにしました.
  • 立地
    立地については,保育園と駅まで自転車で15分以内,ハザードマップ上で懸念事項がないこと,周辺の雰囲気がいいこと,などの条件を決めました.
  • 価格
    生命・医療保険に入る際にライフプランナーに一度ライフプランを作成していただいたことがあり,これをもとに自分でライフプランシミュレーションをして許容範囲を決定しました.メンテナンスも含めて建物トータルでかかるコストと,そのうち新築でかけられるコストがどの程度,という観点で予算を決定できるのがライフプランシミュレーションのいいところだと思います.これについては後日詳細な記事を作りたいと思います.
  • 機能
    私は会社で建築設備関係の業務をしており,建物の室内快適性には断熱性・気密性が重要であるというのは数値・体感でも学んでいたので,これを十分考慮した家を建てたいと考えていました.また,私の実家は断熱・気密が悪く夏は暑いわ冬は寒わで,さらに冬の朝は窓が盛大に結露するのでワイパーで結露した水をとる作業が必要という環境だったので,せっかく家を建てるなら断熱・気密をとってこういったことは避けたいとも思っていました.逆に,それができないなら賃貸で十分くらいの考えでした.
  • デザイン
    デザインは夫婦ともにシックなものが好みでこだわりも特にないので,機能・価格を優先することにしました.

また,現在の住まいの不満を夫婦で話しました.こういうところが潜在的に私たちが持っているニーズになると思うので,これを書きだしておくことはその後の間取りや設備を決めるうえでよかった点でした.


SUUMOチェック/展示場見学

戸建てなのは定まっていたので,SUUMOなどで定期的に土地/中古戸建を検索して相場や物件をチェックしていました.また,ハウスメーカーの調査と展示場見学に行きました.展示場では,スウェーデンハウスヘーベルハウス一条工務店を見学しました.
  • スウェーデンハウス
    近隣の広告をみて知りました.断熱性の高さをアピールしており,一度見ておきたいと思いました.断熱材にはグラスウールを用いていたようですが,厚さをしっかりとっており,また水分が入らないように気密をとっている点で性能としては信頼できそうに感じました.木製サッシのトリプルガラス窓も優秀そうでした.ただ,窓枠や外壁のメンテナンスに手間・費用が掛かりそうだったのと,そもそもの建屋の坪単価が高そうだったので,さすがに選択できないな,という印象でした.
  • ヘーベルハウス
    耐震性が高いということで,妻の希望で見学しました.自社の断熱性能の高いネオマフォームという断熱材を採用しており,断熱性能としては好印象でした.また鉄骨造・コンクリート壁であり耐震性・耐火性能も高そうでした.工事現場見学まで行きましたが,気密に関してはあまり配慮されていない様で不安がありました.後で調べたところ,鉄骨造は鉄の膨張・収縮の影響で気密を高められないそうで,この不安は当たっていました.
    ヘーベルハウスのUA値(断熱性能)とC値(気密性能) | 注文住宅ヘルプナビ 
  • 一条工務店
    断熱・気密の性能の高さをアピールしているメーカーです.広告などはあまりないものの,複数のブログで断熱性・気密性に関する記事を読んだことがあり,訪問しました.断熱性だけでなく気密性も考慮された設計をされているようで性能面ではとても信頼できそうでした.工場見学にも行ったところ,釘打ちや電気配線などの施工品質のばらつきを抑える工夫がされており,そこでも好印象でした.i-smileという規格型住宅ならコストも手の届く範囲になりそうで,とくにオリジナルなデザインなどは求めていない我々には良い選択肢に見えました.

ハウスメーカー決定

結局,中古ではいい物件がなかなか見つからない・今後いい物件が出るとも限らないこと,親戚で一条工務店で建築・リフォームをしていた人から話を聞く機会があり印象が良かったことから,一条工務店のi-smile前提に仮契約して土地探しを始めました.
仮契約は契約時点のキャンペーン・坪単価を保証してくれる一条工務店の制度です.コロナやロシア-ウクライナ戦争で建築資材の高騰が見込まれていたほか,i-smileではオプションとなるトリプルガラスを付けられるキャンペーンをやっており,この確保のため仮契約をしました.

長くなったので続きは別記事としたいと思います.
続き: