常々思っているのですが、Operaなどに標準で搭載サれているマウスジェスチャは、
↓:タブを開く
↓→:タブを閉じる
というような形で、正反対の動作にも関わらず反対のジェスチャになっておらず、
また「タブを閉じる」というよく使うジェスチャに2ステップかかるなど、
ユーザーインターフェースとしてはどうかと思うものになっています。
OperaはChroniumベースになってからジェスチャのカスタマイズができなくなり、
この使いづらいジェスチャを使うしかなくなってしまいました。
Chromeの拡張機能でもまともなマウスジェスチャが使えるものがありません。
なぜこのようなジェスチャが使われ続けるのか、このようなジェスチャのユーザビリティ評価などは
検討されていないのか、少し調べて見ました。
・ジェスチャ操作の問題点については、タッチパネルの例ですが、以下の記事に少しまとまっています。
・標準的なジェスチャとのコンフリクト
・暗黙的に存在する独自ジェスチャに気づかない
・ジェスチャが直接操作に貢献していない
・チューニングが不十分
上記の問題は、「ジェスチャが直接操作に貢献していない」に該当しますかね。
こういう観点だと、もともとのOperaのジェスチャでも、↓→でタブが右下に閉じる
ような表示がなされていれば、操作と表示の対応が取れるため、良いのかもしれません。
一方、ジェスチャのユーザビリティ評価としては、以下の様な観点の評価が行われるようです。
・学習しやすさ
・記憶しやすさ
・エラー発生率
・効率性
・主観的満足度
タッチパネルデバイスを用いたジェスチャコントロールの実装・評価
モバイル情報機器のユーザビリティに関する感性科学的アプローチ
ブラウジングでよく使用する「タブを閉じる」が2ステップかかると、
エラー発生率や効率性に影響しそうです。
評価方法としては、被験者に実際にブラウジングしてもらい、
その際の時間を計測したり、操作回数ごとのミス発生率の推移を測定したりすることになります。
ウェブブラウザのユーザビリティ評価については下のような例はあるものの、
マウスジェスチャによるブラウジング操作に関する評価は見当たりませんでした。
メタ知識に基づくウェブ探索を容易にするFootprintTrailerとウェブブラウザとの連携機構
是非ブラウジングやその他の操作時にのマウスジェスチャについても評価して、
良い物をスタンダードとして使って欲しいですね。