我が家は一条工務店i-smileで家を建てました。蓄電池は2台は元が取れないという営業さんのアドバイスで1台としました。ただ、実際住んでいる中で、消費電力推移を見ていると2台目追加も有用そうだと思いはじめました。
そこで、以前、蓄電池の2台目増設についてシミュレーションを行いました。
結果として、営業さんの言う通り経済的なメリットは薄そうというものでした。しかし、その後あれこれと考えた結果、結局のところ蓄電池の2台目を導入することに決めました。
設置を終えてみて、改めてなぜ2台目導入したのかを整理しておきたいと思います。
ちなみに、この記事は以下のポストの内容充実化版です。
過去の蓄電池追加時のコスト効果の試算結果がこれhttps://t.co/67eyotF5Jy
— デミオ (@dededemio) 2026年1月15日
この時は増設だと元が取れない、という結論だったが以下の観点でやっぱり増設となった
・蓄電池寿命:蓄電池は使ってると容量が減って、15年で6-70%くらいになる。自家消費率も下がるが、増設でマシになるはず
なお、導入価格について、前回の記事では2台目蓄電池増設におおむね100万円と予想しましたが、実際の導入コストもやはり100万円前後でした。
決して安い買い物ではありませんが、それでも導入する気になったのは、以下の理由があったからです。
コストメリット
前回の記事の結論は以下でした。
- 3年目に蓄電池追加するとなると、電気料金が年率4%超で上がるようなシナリオなら元は取れるが、自分の想定する年率3.5%程度の増加ではやや足らず、コストメリットが見いだせない
しかし、上記の結論は以下の条件で計算したものでした。
- FIT期間終了後は8円/kWhで売電できる
- これは現状の売電価格ですが、将来的に太陽光発電がさらに普及し売電量が多くなった場合、たとえ平均電気料金が上がっていても売電時間帯の単価は下がる可能性があります。すると自家消費率の向上がより一層コスト効果が高くなります。
- 竣工後15年間の電気料金の比較である
- 蓄電池+ハイブリッドパワコンの保証期間は15年ですが、この間パワコンが故障しなければ、あるいは保証期間内に故障して交換してもらえれば、実際は15年より長く運用することが可能であり、メリット積み増しが多少は期待できます。
- 蓄電池劣化を考慮していない
- 実際は15年経つと蓄電池容量は初期の60〜70%程度まで低下します。一条工務店は容量60%以上を保証しており、それ以下にはならないと思いますが、それでもそれなりに容量は低下するはずです。1台では電気料金を削減する効果が薄れてしまいますが、2台では効果を保つことができます。
上記を考慮すると、前回シミュレーション結果は少し厳しめの数値であり、実際はもう少しコストメリットが出るのではないかと考えました。具体的に試算していませんが、年率3~3.5%程度でも電気代が上昇していくと、元が取れるシナリオがあり得ると思います。
また、インフレが加速した場合はコスト効果が大きくなるので、蓄電池追加は一種のインフレヘッジ的な投資にもなると考えられます。
さらに、今回はローンが組めたというのも大きな後押しになりました。手元のキャッシュを減らさずに利率の良い投資に回しておきつつ、元本は電気料金削減分+αで返済することができるため、蓄電池追加せずに手元資金のみで投資するよりもメリットが出ます。
上記から、蓄電池増設することでコストメリットも望めるのではないか、と考えなおしました。
蓄電池劣化の抑制
上でも述べましたが、蓄電池は経年で容量が低下します。容量が減れば、当然ながら太陽光発電の電気を貯めきれなくなり、自家消費率も下がってしまいます。すると、電気料金を削減する効果が薄れてしまうことになります。
しかし、蓄電池を追加することで、トータルの容量としてはそれなりのレベルを維持できるはずです。また、蓄電池2台とすることで、以下のメリットが出ると考えています。
- 負荷の分散: 2台を並列で運用することで、1台あたりの充放電電流は半分に抑えられます。これは蓄電池の負荷を軽減し、劣化スピードを遅らせる効果が期待できます。
- 劣化のピークをずらす: 1台目の稼働から3年の時差を設けて増設することになりましたが、これにより、15年後に1台目の容量が6〜7割に落ち込んだとしても、3年新しい2台目の容量はもう少しましなはずで、システム全体としての容量低下は15年目でも多少抑えられるはずです。
将来EV導入時の夜間太陽光利用
将来的に電気自動車(EV)を導入した時のことも考えました。 理想は昼間に太陽光でEVに直接充電することですが、平日の昼間は車が家になかったりします。そうなると「昼間の太陽光を一度家の蓄電池に貯め、夜間にその電気をEVへ移す」という流れになります。
充放電を繰り返すためエネルギー効率自体はあまり良くありませんが、それでも夜間電力を直接買うより安く済みます。
以前のシミュレーションだと、蓄電池1台→2台に増設すると容量を余らせる場合も出てくるのですが、その余った容量の有効活用という面でも役立つことが期待できます。
ポタ電と比較した利便性
最近は大容量のポタ電も人気です。容量あたりの単価(kWh単価)で比較すると、一条工務店の蓄電池を増設するより安価なものが多数あります。最初はこの辺の導入も考えました。
例えば、EcoFlow DELTA Pro 3はエクストラバッテリー+分電盤+設置で79万円/8kWh=9.9万円/kWhです。
DELTA Pro 3|デルタプロ 3jp.ecoflow.com
一条の蓄電池増設の100万円/7kWh=14.3万円/kWhより安価に済みます。
しかし、以下のデメリットがあります。
- 自宅の太陽光発電電力を直結できない。ACに変換した後にポタ電に接続することになるため効率が悪い。
- 太陽光パネル直結にするにはパネル自体の追加購入と設置が必要。
- 出力電力は3.6kWと少なく、分電盤にも家庭の全負荷は繋げず利便性が劣る。出力電力の大きいものは単価も上がって一条と変わらなくなってくる。
- サイクル寿命が短め。
そのため、容量単価が多少高くとも一条の蓄電池を増設したほうが使い勝手もよく、手間・品質も含めたトータルのコスパとしては良いと判断しました。また、ポタ電を後で買い足すとしてもハードルは低いですし、後でもいいかなと。
買電を少なくしたい
最後はマインドの部分ですが、一条工務店の家に住み始めてからというもの、そもそもあまり電力会社から電気を買わないライフスタイル自体に興味や良さを感じています。
自宅で使うエネルギーのうち、(現実的な範囲で)太陽光などで賄う比率を高めていくのは、個人的には満足度が非常に高いです。
コスパだけで見ると増設という手段は微妙かもしれませんが、将来のインフレへの備えという観点や、自分の理想の暮らしの観点から、最終的に2台目増設しようとなりました。
いろいろ書き出しましたが、上述の理由から、とりあえず増設をしました。次回は増設の流れなどについて記事にしたいと思います。 また、データがたまったら、蓄電池増設効果についてもまとめたいと思います。


