X(旧Twitter)で、一条工務店の太陽光パネル・蓄電池は固定資産税を考えると投資回収年がもっと長くなりメリットが下がるのでは、という話題を見かけました。
確かに、一条工務店だと屋根一体型の太陽光パネルになるため、固定資産税がかかってきます。通常太陽光パネルを後付けした場合は、固定資産税はかからないので、これはデメリットです。
以前、1年目の電力量データを使った家の太陽光・蓄電池の投資回収年を試算しましたが、固定資産税は考慮していなかったので、考慮して再度試算してみることにします。
固定資産税を考慮しなかった、太陽光・蓄電池メリットと回収年数
上記記事にも記載しましたが、太陽光・蓄電池システムの投資回収年は以下の通りでした。
| 搭載費用 | 年間メリット | 回収年数 |
|---|---|---|
| 193万円 | 24.5万円 | 7.83年 |
ただし、
- 年間メリット=売電収入+太陽光発電による買電量低減分+蓄電池による買電量低減分
- 初年度の年間メリットは25.8万円
- 太陽光出力や蓄電池劣化を考えて、年間メリットが年1%ずつ低下する
という条件で計算したものです。
太陽光発電システムの固定資産税
家屋の固定資産税のうち、太陽光発電システムにどれだけかかっているかは、家屋評価計算書というものを見るとわかります。
私は初年度の固定資産税の納税書が来た時に、役所で縦覧制度というものを使って近隣の固定資産税を見させていただいたのですが、この時に自宅の家屋評価計算書も一緒に見させてもらいました。
これによると、建材型ソーラーパネルは、家屋本体の再建築費評点に5%の補正としてかかっているようでした。 固定資産税の課税標準額でいうと、ざっくり50万円ほどが太陽光パネルの分になっているようです。
この課税標準額をもとに、固定資産税・都市計画税を計算したいのですが、経年減点補正および長期優良住宅の減額も考えなければいけません。
経年減点補正率は総務省のHPに記載があります*1ので、この数値を使って年毎に補正します。
また、一条工務店の住宅だとほぼ長期優良住宅になると思います。長期優良住宅は、固定資産税が5年間1/2になるという軽減措置がありますが、横浜市の場合さらに都市計画税も1/2に軽減されます*2。
上記を考慮して、年毎に以下の式で固定資産税・都市計画税を計算しました。
すると、15年目までの太陽光パネルの固定資産税・都市計画税は毎年概ね3,000円~5,900円、平均4,400円と言う結果でした。
固定資産税を考慮した太陽光・蓄電池システムの投資回収年数
固定資産税・都市計画税を考慮しても、太陽光・蓄電池システムの年間メリットは24.5万円→24.1万円に下がる程度でしたので、投資回収年数はほぼ変わらず、約8年という結果でした。
| 搭載費用 | 年間メリット | 回収年数 |
|---|---|---|
| 193万円 | 24.1万円 | 8.01年 |
ちゃんと計算した割にはそんなに変化がなくやや拍子抜けでしたが、結論としては前回と変わらず、建てる前に見せていただいたシミュレーションの費用回収期間13年よりは早いペースで回収できそうだ、というものになりました。
ただ、2年目の今年の発電量を見ていると昨年よりかなり下振れしており、やはり初年度の発電量が高すぎたようです。そのため、8年よりは長めにはなりそうだと考えています。また1年分の発電量データがたまったら、改めて計算しなおしたいと思います。



